中国で「これまでに確認されたことがない血液型の遺伝子配列」が発見される

 

中国の病院、定期検査で希少血液型pの新たな遺伝子配列を発見

scmp.com 2024/01/07

Chinese hospital finds new genetic sequence for rare blood type p during routine tests

・中国で記録されている血液型p型患者の症例はわずか十数件しかなく、その頻度は100万人に1人未満。

・米国に本拠を置くGenBank配列データベースは、そのサンプル中に存在するヌクレオチド配列がこれまでに確認されたことがないと述べている

中国のニュース報道によると、人間の生命に不可欠な分子の一部の新たな組み合わせが、中国東部の病院で非常に珍しい血液型のサンプルから検出されたという。

モダン・エクスプレス・ポストは 1月6日、血液型P (※ ABO型と別の血液の分類方法による血液型のひとつ)のサブタイプである希少血液型p を持つ人のこれまで知られていなかったヌクレオチド配列が、昨年江蘇省台州市の病院で行われた定期血液検査中に発見されたと報じた。

報告書によると、中国では p型血液を持った人の報告例は​​わずか十数件しかなく、その頻度は 100万人に 1人未満だという。

それによると、泰興人民病院のスタッフは、米国国立バイオテクノロジー情報センターが管理するオープンアクセスコレクションである GenBank 配列データベースに遺伝子配列を提出したという。

12月、米国センターは、このサンプル中に存在するヌクレオチド配列は世界のどこでもこれまで検出されていなかったと発表した。ヌクレオチドは、遺伝情報を運ぶ DNA および RNA を形成する多数の小分子の 1つだ。

この配列には、ヒト遺伝子データベースでシリアル番号 OR900206 が割り当てられた。

P 血液型は 1927年に発見され、赤血球の表面にある抗原に応じてサンプルは 5つのサブタイプに分類できる。

P1 と P2 はより頻繁に発生するが、P1k、P2k、および p は非常にまれだ。