「アフリカでの新型コロナウイルス感染率の長期化は症例のほぼ50%」という論文

本当、これ? ワクチンを世界で最も打っていないアフリカで? 本当なら謎としか言いようがないんですが、ただ、「胸腺」の問題があって、アフリカは多くの地域で、タンパク質が不足していますので、そこあたりに問題があるのかなとか。

胸腺に関する In Deep の過去記事はこちらにあります。

論文は以下にあります。

アフリカにおける長期にわたる新型コロナウイルス感染症の発生率と負担
Incidence and burden of long COVID in Africa: a systematic review and meta-analysis


アフリカでの新型コロナウイルス感染率の長期化は症例のほぼ50%であると研究者が警告

sciencealert.com 2023/12/18

合計 29,213人のデータを対象としたこれまでの研究と分析の包括的なレビューによると、アフリカで新型コロナウイルス感染症に感染したことが知られている人のほぼ半数が現在、長期にわたる新型コロナウイルス感染症の影響を抱えながら暮らしている。

公式には、長期コロナウイルスとは、SARS-CoV-2 ウイルスに感染してから 3か月後に症状が持続することを意味する。

世界中で、感染者の少なくとも 10%がこの症状に苦しんでいると考えられており、最近発表された研究では、複数の国で感染率が高いことが示されている。

しかし、アフリカでの罹患率は、これらの他の推定値をはるかに上回っている。

なぜそうなるのかは不明だ。低所得国では、隠れた感染症や検査へのアクセスの難しさにより、長期にわたる新型コロナウイルス感染症の発生率の推定値は大きく異なる。

たとえば、アフリカ諸国間では、以前の推定ではガーナのわずか 2パーセントからエジプトの 86パーセントまで幅があった。

アフリカ諸国で完全にワクチン接種を受けている人が 51.8パーセント未満であるという事実も、影響を及ぼしている可能性がある。

しかし、世界のこの地域におけるワクチン接種状況と新型コロナウイルス感染症の転帰に関する具体的なデータはほとんど知られていない。

さらに、今回のレビューで分析された患者の大部分は入院または集中治療室に入院しており、最も重篤な症例に偏っていることを示している。

イタリアのバーリ大学の研究者が率いるこの調査チームは、専門家が長引く新型コロナウイルスのアフリカ大陸への影響を適切に評価し、必要な人々に治療と支援が受けられるように、さらなる研究が行われることを望んでいる。

…長期にわたる新型コロナウイルスの重症度や症状はさまざまだが、多くの人にとっては衰弱する状態だ。ここで研究チームは、新型コロナウイルス感染症に長期罹患している人の 4分の1が、その結果、疲労や食欲不振がよく言われ、生活の質が低下していると答えていることを発見した。

現時点では、長期にわたる新型コロナウイルス感染症の治療法はないが、場合によっては症状をある程度治療できる可能性がある。

この状態が体にどのような影響を与えるか、またどのように対処するかについて研究が続けられている。

アフリカに関する限り、研究者たちはアフリカ全土で長期にわたる新型コロナウイルス感染症に関するより多くのデータを収集することと、この症状がどれほど蔓延しているかについての認識を高めること、つまり影響を受けた人々を最終的に助けることができることを求めている。