インド:トラとゾウの襲撃により「過去5年間で 3,000人近くが死亡した」と政府が発表

 


トラとゾウの襲撃により過去5年間で3,000人近くが死亡、インド政府が発表

WIRE 2023/12/08

2022年はトラの襲撃により、インドで 103人が死亡し、ゾウの襲撃により 605人が死亡したとインド連邦環境省が 12月7日、議会で発表した。

マハラシュトラ州では、2022年のトラの襲撃による死者数が 85人と最も多く報告されている。ウッタルプラデーシュ州では 2番目に多い死者数 11人が報告されている。

ゾウの襲撃による死亡者数に関しては、2022年から 2023年にかけてオリッサ州が 148人と最も多く報告した。次に西ベンガル州、ジャールカンド州、アッサム州がそれぞれ97人、96人、80人が死亡した。

過去 5年間、インドでは、トラの襲撃では 293人、ゾウの襲撃で 2,657人が死亡した。

アシュウィニ・クマール・チョベイ州務大臣は、ケララ州選出の国民議会議員ジェビ・マザー・ヒシャム氏の質問に答えて、ラジャ・サバ紙のデータを提供した。

ヒシャム氏は、環境省が「人間と野生動物の遭遇」に関する州または連合準州レベルのデータを遵守しているかどうかを尋ねた。

チョーベイ氏は、州政府と連邦準州政府は主に野生動物を管理し、保護していると答えた。

同氏の返答には、なぜ他の動物による攻撃による死亡がデータに含まれていないのかについては言及されていない。

ヒシャム氏から、野生動物との遭遇による人命、家畜、農作物の損失がどのように補償されているかに関する州レベルのデータを求められたところ、環境省はこの情報を照合していないと述べた。

同氏はまた、「各州/連合準州は、州ごとに異なる基準に従って、人間と野生生物の衝突による家畜、農作物、傷害を含む人命の損失に対して見舞金を支払っている」と述べた。

人間と野生動物の紛争に関する2021年の調査によると、当時インドで人間の死亡に対して支払われた平均補償金は 19万1,437ルピー(約 33万円)だった。