フランスにおけるクリミア・コンゴ出血熱ウイルス:ピレネー・オリエンタル
fitfortravel.nhs.uk 2023/10/25
Crimean-Congo haemorrhagic fever virus in France: Pyrenees Orientales
フランスの公衆衛生当局は、 スペイン北東部と国境を接するピレネー山脈オリエンタル県のマダニからクリミア・コンゴ出血熱(CCHF)ウイルスを検出した。
フランスでクリミア・コンゴ出血熱ウイルスが検出されたのはこれが初めてとなる。現在までのところ、この地域では人への感染例はないが、ダニに刺されないようにすることが強く推奨されている。
クリミア・コンゴ出血熱はマダニに刺されることによって広がる感染症で、出血を伴う重篤なウイルス性疾患を引き起こす可能性がある。
旅行者へのアドバイス
クリミア・コンゴ出血熱が旅行者に発生することは非常にまれだが、感染が発生している地域に旅行している際の、次のような場合はリスクが高くなる。
・キャンプ、ハイキング、農場や動物保護区の訪問中など、ダニに刺されるリスクが高くなる場所
・動物の世話や屠殺に携わる
・感染患者にさらされる可能性のある医療従事者
クリミア・コンゴ出血熱ウイルスが存在する地域に旅行する場合は、以下の感染を避ける方法を知っておく必要がある。
・ダニに刺されることを避ける
・医療現場で働いている場合は、適切な感染予防手順に従うこと
・動物の世話や屠殺に携わる場合は、手袋やその他の保護服を着用すること
英国ではクリミア・コンゴ出血熱に対して使用できるワクチンはない。