パナマ運河の通航制限が1年間延長される見込み

 

パナマ運河の発着国の上位は、「米国、中国、日本」となっていまして、1年も延長するとなると、少しずつサプライチェーン等に影響が出てきそうです。


パナマ運河、水不足で通航制限1年延長も

日経XTECH 2023/09/08

大西洋と太平洋を結ぶパナマ運河で水不足のため航行制限が導入されているが、運河当局はこのほど、十分な降雨が望めない場合には制限を1年間継続する方針を固めた。

船舶が高低差のある運河を通航するには、閘門(こうもん)に水を注入して水位を調整する必要があるが、降雨量が不足しているため十分な水を確保できていない。

1隻当たり2億リットルの水が必要

パナマ運河庁のイリヤ・エスピノ副長官は 24日、AFPに対し、向こう 3か月間に十分な雨が降らなければ、通航制限を「 1年継続することを検討している」と述べた。利用者はその間に対応策を検討できるだろうとしている。

パナマ運河の通航には、1隻当たり2億リットルの水が必要とされる。しかし、エルニーニョ現象の影響もあり、パナマは現在、深刻な干ばつに見舞われており、当局は通航制限を導入。そのため滞船が発生しており、1日当たり通航数は昨年は平均 40隻だったが、現在は 32隻にまで減少している。