アメリカで性感染症の増加により抗生物質が不足しており、子ども用のペニシリンは6月で枯渇するとファイザーが発表

 


ファイザー、子供向けの長時間作用型ペニシリンの不足が迫っていると警告

medicalxpress.com 2023/06/16

Pfizer warns of looming shortage of long-acting penicillin for kids

ファイザー社は今週、長時間作用型の注射可能なペニシリンであるビシリンの不足が差し迫っていると医師らに警告した。

ビシリン注射よりもアモキシシリンなどの代替薬が好まれるため、この薬は子供には一般的に使用されないと同社は声明で説明した。そのため、製造上の問題が続いている一方で、ファイザーは、性感染症である梅毒の治療にビシリンが推奨されている成人向けの薬剤を優先する予定だ。

米国疾病管理予防センターによると、梅毒の罹患率は増加しており、2021年には 30%以上増加した。

成人用のビシリンも不足する可能性はあるものの、入手できなくなることは予想されていない。しかし、ビシリンの小児用バージョンは 6月末までに枯渇する可能性が高いとCNNが報じた。

CNNの報道によると、 FDAは声明で「特定の製品が入手できないことが医療提供者や患者に与える可能性のある潜在的な影響を認識している」と述べた。