ニュージーランドで非常に稀な「赤いオーロラ」が撮影される

 

2022年8月19日 ニュージーランド南島上空

spaceweather.com

(※) スペースウェザーの記事にも「非常に稀だ」と書かれてありますが、こんなに赤いオーロラの写真を見たのは、おそらく初めてです。

これは、南極でのオーロラ (南極光)ですが、オーロラは、そのほとんどは緑色で、高度によって、稀にピンクやオレンジなどのオーロラが出ます。その仕組は以下の記事などで取りあげています。

[記事] 黒点がなくても地球の深くまで太陽の高エネルギーが浸透していることを教えてくれるピンクのオーロラ… (In Deep 2017年11月26日)


赤いオーロラ

spaceweather.com 2022/08/20

RED AURORA AUSTRALIS

ニュージーランドの冬はオーロラ・オーストラリス (南極光) を見るのに最適な時期だ。8月19日、ヨネト・ミノル氏は南島上空の真っ赤な光景を撮影した。

「これだけの赤い色を捉えるには、天文学的に改造されたカメラを使う必要があります」とヨネト氏は言う。長年にわたり、彼は改造した Canon EOS 6D デジタル カメラを使用して撮影を続けている。

赤いオーロラは非常にデリケートなため、発生は稀だ。この緋色の輝きは、地球の大気の上部近くにある原子状酸素に由来する。太陽風や CME の衝突によって励起された酸素原子が、非常にゆっくりと赤い光子を吐き出す。

遷移の放射寿命は 110秒で、量子スケールでは永遠だ。原子は、この赤い光を生成するために、長く邪魔されずにいなければならない。

ヨネト氏が撮影したのは、8月17日の CME の影響で始まった現在進行中の G1クラスの地磁気嵐の最中だった。