フランスで「川の水温が高すぎて冷却が制限される」ために原子力発電量が削減

 


フランス電力、発電量を削減する公算大-猛暑で発電施設の冷却に影響

Bloomberg 2022/08/03

原子力発電で欧州最大手のフランス電力(EDF)は、猛暑によって川の水温が上昇し、発電施設の冷却機能が制限されるとして、発電量を削減する可能性が高いことを明らかにした。

フランスのエネルギー危機が強く注視される。

フランス電力は通常、年間の大半を通して電力の輸出が輸入を上回るが、現在は輸入に頼っている。発電所の問題はフランスだけでなく隣国のドイツなどにとっても重大だ。

フランス電力は2日夜、ローヌ川とガロンヌ川沿いの発電所で今後数日間の発電量が減少する可能性が高いことを明らかにした上で、安定した送電のために必要な最低限の発電量は維持すると説明した。

発電量が削減されれば、フランスとドイツで、すでに記録的な高値圏にある電力料金はさらに押し上げられる恐れがある。