記事は、「インフル猛威のなかSNSで根拠なきデマ「接種で異臭」「感染リスク増」接種にためらいも」という 12月1日の産経新聞の記事にありますが、転載するようなものでもないです。
タイトルの「接種で異臭」はよくわからないですが、「感染リスク増」については、本人の感染リスクではなく、「社会全体のリスク」としては、十分にあり得ます。
これは、2018年1月に PNAS (米国科学アカデミー紀要)に掲載された論文の以下の部分の抜粋だけで十分です。
> 調整済みモデルでは、今シーズンと前年のシーズンにワクチン接種を受けた症例では、これらの2シーズンにワクチン接種を受けていない場合と比較して、エアロゾル排出が6.3倍多いことが観察された。
あと、今季のインフルエンザワクチンの最大の問題は、「変異種が出る以前に設計が終わっていたワクチン」だということです。現在世界中で流行しているインフルエンザ株は、H3N2変異種というものですが合わないのです。
ケンブリッジ大学とオックスフォード大学の科学者たちの研究を「7つの遺伝子変異を持つ新しい変異H3N2インフルエンザが、数十年で最悪の流行を引き起こす可能性」という記事で翻訳しましたが、
> 変異株が出現する数ヶ月前に設計された現在のインフルエンザワクチンは、この株との相性が悪く、ワクチンの効果が低下するのではないかという懸令が生じている。
のですよ。抗体として意味をなさない可能性が高い。
あと、これはすべてのインフルエンザワクチンにいえることですが、最大の問題は、
「抗原原罪」
の問題です。
抗原原罪とは、「従来株の免疫記憶が変異株の抗体応答を妨げる現象」のことです。詳しくは、日経バイオテクの「抗原原罪とは」という記事をご参照ください。
つまり、非常に不毛なことになっている可能性が高いのです。
そのあたりを医学者の方々はきちんと一般の人に説明して、「意味がなくても打ってください」とちゃんとお願いしたほうがいいです。「効かなくてもいい」といいうワクチン信者はたくさんいるはずですから。その人たちを納得させられればそれでいい。わからない部分をわからないままにしているから、不信感が生まれるのです。
ここに書いている意味がおわかりにならなかったら(抗原原罪は医学書にもあまり記載されていないですので、ほとんどのお医者様は知らないといわれています)、 AI に聞けばていねいに教えてくれます。