どんな音楽だと、デフォルト・モード・ネットワークの起動の邪魔をしないか

今日の In Deep の記事の後半で、デフォルト・モード・ネットワーク(以下、DMN)のことについてふれました。

この DMN は、最近のメルマガでもふれたのですが、「ボーッとしている時にだけ働く脳の神経活動」で、人間の創造性と、もっと言えば自発的な知能と大きく関係しています。現代の生活のように、常に外部からの刺激があると(ずっとスマホをいじっているなど)機能しないのです。

生活の中に「ボーッとした時間を作る」ということは、人類の文明のためにも非常に重要なことです。

昨晩ふと「音楽はどうなんだろう」と思いました。音楽も外部からの刺激といえば外部からの刺激です。リラックスする時に音楽を聴く方は多いと思いますが、ちょうど、子どもに DMN のことを話した後だったので聞いてみました。

私 「音楽って DMN の機能を阻害するのかな?」
子 「音も外部からの情報だから外的な刺激じゃないの?」

ボーッとリラックスしようとして、音楽で DMN の機能が阻害されるのでは何だか意味がないなと思い、結局 AI (Grok)に聞きました。

その結果、これまでの研究でわかっている点として、以下のようなことでした。

音楽の種類・聴き方によって、DMNは「完全にオフになる」場合もあれば「むしろ活性化される」場合もある

・歌詞付きのポップス・EDM・激しいロックなど(特に好きな曲)
DMN はほぼオフ(機能しない)
(理由)注意が歌詞やビートに強く向く → 外向的注意が優勢するため。

・作業用BGM(意識が別の作業に向いている場合)
DMN は軽くオフ
(理由)音楽が「背景雑音」化しているため → でも完全に集中しているわけではないので DMN が少し残る。

・歌詞なし・構造が予測しにくい現代音楽・クラシック・アンビエント
むしろオンになりやすい(DMN が機能しやすい)
(理由)注意が「つかみどころのない」状態になる → 脳が「内側へ内側へ」と戻りやすい。

・目を閉じて、ただ「聴くことだけ」に集中している(特に静かな音楽)
強くオンになるケースが多いDMN が強く機能する)
(理由)「聴く」という行為が「ぼんやり」に近い状態になり、連想や内省が爆発的に広がるため。

・ライブで大音量・照明・歓声あり
DMN は完全にオフ(機能しない)
(理由)完全に外向的注意状態であるため。

つまり、「歌詞があってリズムがはっきりしていて、意識が外に向かう音楽」はダメ…というか、 DMN がオフとなるようです。

変な話ですが、特に自分が好きな曲(コードの進行や歌詞を知っているなど)では、 DMN の機能がオフになりやすいようです。

それに対して、「静かで構造が曖昧な曲」は、 DMN の活性剤にになりやすいようです。

というか、「精神が内側に向かう音楽」が良いようです。

もちろん、好きな曲を大音量で聴く時は楽しい時ですので、それはそれでいい時間だと思いますが、DMN の活性化には、

・静かな曲(そういうクラッシックやアンビエント)

・構造が予測しにくい曲(現代音楽やノイズ音楽)…ノイズが DMN を活性化するとは意外ですが。

・よくわからない曲(フリージャズや何だかよくわからないスクラッチ音楽や実験音楽などの難解な構成の曲)

などが良いようです。

というわけで、構造が予測しにくい曲で、私が若いときによく聴いていた日本のノイズの大御所、秋田昌美氏のメルツバウのライブをどうぞ(なあ、本当にこんな曲で DMN が活性化されんのか? ← さあ…。AIがそう言うんで)。

Merzbow ライブ in 台北(2013年)