制作費60億円以上のジャッキー・チェン主演の映画の香港での2日間の興行収入は130万円未満と惨敗





3億元以上の制作費をかけたジャッキー・チェンの新作映画は、香港で2日間の興行収入が10万元未満だった

Epoch Times 2025/06/07

成本超3億 成龍新片香港上映2天票房不足10萬

ジャッキー・チェン主演で、4,500万米ドル(約60億円)を投じたハリウッドアクション映画『ベスト・キッド:レジェンド』(原題:Karate Kid: Legends)が、香港映画市場で惨敗した。

6月5日に香港でプレミア上映された同作は、6日18時時点で、公開 2日間の興行収入がわずか 8,772米ドル(約 125万円)にとどまった。

カンフーと空手の融合を謳う『ベスト・キッド2』は、6月5日の香港公開初日の興行収入がわずか 6,060ドル(約 87万円)にとどまった。

『バレリーナ』、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』、『ファイナル・デスティネーション:ブラッドラインズ』、『リロ・アンド・スティッチ』といったハリウッド大作に及ばないだけでなく、1日当たりの興行収入ランキングで 6位に入ったアンソニー・ウォン主演の香港映画『許されざる罪』にも及ばなかった。

『ベスト・キッド2』の 2日目の興行収入は、さらに落ち込み、2,700米ドル (約 39万円)まで下落した。

香港での 2日間の累計興行収入はわずか 8,772米ドルで、こ業界関係者は、この傾向から判断すると、香港における『ベスト・キッド2』の最終的な興行収入は 100万香港ドル以下にとどまると予想している。

『ベスト・キッド2』は香港市場に加え、中国本土でも 6月7日に公開される。今のところ、この映画の前売り興行収入はわずか 82万元 (約 1650万円)で、中国本土で興行収入が 2000万元を突破するのは難しいとみられる。

近年、ジャッキー・チェンがヒット作に恵まれていないことは特筆すべき点だ。

2017年には『カンフー・ヨーガ』と『ザ・フォーリナー』の興行収入が中国本土市場でピークを迎えたものの、その後は衰退の一途を辿った。『鋼鉄血』『名探偵プー・ソンリン』『ヴァンガード』『龍封の謎』『龍馬の魂』『激昂砂嵐』『レジェンド』の興行収入は、いずれも前作を下回った。

昨年、ジャッキー・チェン主演、製作費3億6000万元 (約 72億円)のファンタジーアクション映画『レジェンド』は、中国本土で公開後、興行的に大失敗に終わった。

公開から 1ヶ月後の累計興行収入はわずか 7990万元 (約 16億円)で、損失は推定 3億元を超えた。この結果、ジャッキー・チェンは『ミスター・レッドカーペット』に出演したアンディ・ラウを抜き、今年最大の損失を出した俳優となった。

『ベスト・キッド2』の香港での興行収入はさらに悪く、ジャッキー・チェン主演映画の最低興行収入記録を塗り替えた可能性もある。ネットユーザーたちは「かつて世界を席巻した香港のスーパースターたちは、今や香港では市場がないようだ」と嘆いた。