ベトナムで子どもの麻疹流行が壊滅的に拡大。政府は昨年以来、全国的な麻疹ワクチンキャンペーンを展開

麻疹とワクチンの効果については、In Deep のこちらの記事などにあります。

(参考記事)モロッコで麻疹の大流行が発生。2025年の感染者は2万人超、死者37人
BDW 2025年3月26日





ベトナム保健省が麻疹ワクチン50万回分を受け取る

vietnamplus.vn 2025/03/18

Ministry of Health receives 500,000 doses of measles vaccine

ベトナム保健省は、全国的な予防接種キャンペーンを支援するために、ベトナムワクチン株式会社から寄贈された麻疹ワクチン 50万回分を受け取った。

この寄付は、麻疹の症例数が増加していることから麻疹の予防接種を加速することに関する 2025年3月15日に発行された首相官邸通信第23/CD-TTg号に沿ったものだ。

保健省のグエン・ティ・リエン・フオン副大臣は、ベトナムワクチン株式会社のタイムリーで貴重な支援を称賛し、ワクチンは直ちに地方に届けられ、首相の指示に従ってキャンペーンの展開を加速することに貢献することを確認した。

2025年初頭以来、ベトナムでは麻疹の疑いのある症例が約 4万人、麻疹関連の死亡者が 5人報告されている。

南部地域での症例数が最も多く(57%)、中部地域が 19.2%、北部が 15.1%、中央高原が 8.7%を占めている。

麻疹の疑いのある症例は、主に 9か月から 15歳未満の子供で 72.7%を占め、9か月未満の子供の感染率は 15.3%だ。ほとんどの症例は、ワクチン未接種または接種不足の子供、またはワクチン接種を受けるには年齢が若すぎる子供に関係している。

保健省は昨年 9月以来、31の州で 1~ 10歳の子どもを対象に麻疹予防接種キャンペーンを展開している

同省は将来を見据え、高リスク地域を対象とした 2025年の麻疹予防計画を策定した。流行が活発な 24州の 6か月から 9か月未満の乳幼児と、指定地域の1歳から10歳の乳幼児が優先される