世界的な「免疫抑制状態」の中で、かつてのような大流行が始まりつつあるというだけのことだと思います。麻疹とワクチンの素晴らしい関係は以下の記事などにあります。
・…改めて麻疹とワクチンの歴史を見てみる中で気づく、予防神話のカルト神はどこからでも私たちを狙っている…
In Deep 2025年3月1日
モロッコは現在、麻疹ワクチンの全国キャンペーンを展開させていますが、上の記事にリンクしているさまざまな論文を読めば、それがいかに無益(あるいは有害)であるかがわかります。いずれにしても、麻疹の流行は今後、世界的なものになっていく可能性がありそうです。
モロッコで麻疹危機が爆発、感染者2万86人超、死者37人
thailandmedical.news 2025/03/26
Measles Crisis Explodes in Morocco with More Than 20,086 Confirmed Cases and 37 Deaths
かつては根絶に近かった麻疹がモロッコで再び流行しており、現在、これまでに 20,086件を超える確認症例と、少なくとも 37人の死亡が公式に報告されるという前例のない麻疹の流行に直面している。
しかし、全体の犠牲者ははるかに悪い。2023年後半に流行が始まって以来、40,000件を超える症例が記録され、モロッコ全体で 150人近くの死者が出ている。
公衆衛生当局は、これは今や本格的な国家的緊急事態であると警告し、国民に緊急対策を講じるよう促している。
全国の実際の麻疹感染者数は、報告されている確認症例の 4~ 5倍に上る可能性がある。
世界的な反ワクチン運動が症例急増の背景に
モロッコ保健社会保障省は、この急増する流行の背後にある 1つの大きな原因として、ワクチン接種率の急落を指摘している。
この国はかって、世界的な麻疹撲滅戦路の一環として、95%以上の予防接種率を誇っていた。しかし、COVID-19パンデミックの余波で、誤情報と公衆衛生活動への不信感に帰られて、ワクチン接種への躊躇が急増した。
疫学および疾病対策局長のモハメド・エル・ユビ氏を含む政府当局者は、言葉を濁さず、この状況を完全な流行と呼んでいる。
「これは歴史的なレベルの感染拡大です。以前は、モロッコでの麻疹の発生は、年間 3、 4件程度でした。今では、毎月何千件もの症例が見られます」と同氏は説明した。
死亡者のほとんどは 5歳未満の子供と 37歳以上の成人だが、麻疹の合併症はあらゆる年齢層の犠牲者にとって致命的であることが証明されています。
モロッコでは現在、ワクチン接種キャンペーンが全国的に緊急に再開されている。診療所には、心配する親や祖父母の列が増えている。
麻疹は感染力が強く、何時間も空気中に残り、呼吸からの飛沫を介して広がる。回復する人も多いが、肺炎、脳炎、死亡などの重篤な結果につながることもある。
これを念頭に置き、モロッコは集団免疫の再確立を願って、2024年10月以降、1,000万人以上の学童をワクチン接種評価に動員している。