(コメント)最近、昔の知り合いなどと会うと、「初めて会ってから40年 (@_@)」ということに気づくこともありまして、自分も長いことないなあ、とか思う部分もあり、寝る前に思い出投稿をしようと思います。
—
Steve Reich – It’s Gonna Rain (1965)
東京に早稲田大学という学校があって、私はそこの学生ではなかったのですが、20代の初めに、その大学の現代音楽サークルに出入りしていた時期がありました。
現代音楽サークルとはいっても、クラシックの現代音楽を聴いている人など、ほぼいなくて、みんな好きな音楽を聴いているだけの集まりでしたが、そこで知り合った人物…名前の記憶は曖昧ですが、ヤマザキくんとかなんとかそんな感じの人が、
「オカさあ、スティーブ・ライヒとか好き?」
とかきいてくるんですね。
「好きもクソも、そんなの知らんよ」
「ええぇ? スティーブ・ライヒ知らないのおぉぉ?」
とか音楽権威的な上から目線で言ってきてですね。
スティーブ・ライヒというのは、当時すでにミニマル・ミュージックといわれるジャンルの大御所で(Wikipedia)、ともかく、ヤマザキくんにいくつか聴かせてもらいまして、そして、このスティーブ・ライヒが最初に発表した作品が、このイッツ・ゴナ・レイン (It’s Gonna Rain)だったんですね。
「これ、テープかなんかのコラージュ?」
「コラージュじゃない」
ということで、ともかく、「不思議な音楽のジャンルがあるもんだなあ」と感心して、それ以来、この曲はともかくとしても、二十代にはスティーブ・ライヒさんの曲はよく聴きました。
その後の、ライヒさんの美しい曲の数々は、おおむね YouTube にあります。
しかし、美しい曲より、このイッツ・ゴナ・レインに私は心を打たれまして。
この曲は、Wikipedia 的には、
> 同じ言葉を吹き込んだ二つのテープを同時に再生し、次第に生じてくるフェーズ(位相)のずれにヒントを得て、『イッツ・ゴナ・レイン』(1965年)などの初期の作品を発表。
とのことでした。
まあ、十代の中盤から二十代の中盤は、次々といろいろな音楽を知ることができた貴重な時期でした。
以下がイッツ・ゴナ・レインです。
先日、うちの奥さまと話をしていた時に、「スティーブ・ライヒで一番好きなのは何?」と奥さまにきくと、「イッツ・ゴナ・レインかな?」と述べていましたので、似たもの同士なのかもしれません。
普通に考えれば変な曲なんですけれど、妙に落ち着く。