米国税庁がマスク氏のDOGEに「納税者データへの無制限のアクセス権」を与える模様

これでマスク氏のグループは、米国民全員の納税者情報を手にすることになります。

(参考記事) マスク氏によるデジタル暴力革命が生み出す米国ディストピア化計画にトランプ大統領は気づいているのか?
In Deep 2025年2月13日

なお、記事の IRS は正確には、アメリカ合衆国内国歳入庁ですが、アメリカ国税庁としています。





イーロン・マスク氏のDOGEがIRSに納税者データへのアクセスを求める

AP 2025/02/18

Elon Musk’s DOGE seeks access to taxpayer data at IRS: AP sources

イーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)は、 IRS (アメリカ国税庁)の納税者の機密データの山へのアクセスを求めていると、この計画の内部事情に詳しいが、この件について公に議論する権限のない2人の人物が 2月16日にAP通信に語った。

成功すれば、マスク氏と彼のグループは、納税者情報、銀行記録、その他の機密記録を含む、厳重に管理された何百万ものファイルに自由にアクセスできるようになる

AP通信に匿名を条件に話した人々は、DOGE が特に IRS の統合データ検索システムへのアクセスを求めていると語った。IRS のウェブサイトによると、このシステムにより職員は「特定の納税者の口座に瞬時に視覚的にアクセスできる」ようになる。

納税者記録の潜在的な違法な公開が、悪意を持って米国人を標的にし、プライバシーを侵害し、その他の悪影響を及ぼすために利用される可能性があることを懸念する人たちもいる。

ホワイトハウスの報道官ハリソン・フィールズ氏は電子メールで「無駄、詐欺、乱用は、あまりにも長い間、私たちの壊れたシステムに深く根付いていた。それを特定し、修正するには、システムに直接アクセスする必要がある」と述べた。

「アメリカ国民は自分たちの政府が自分たちの苦労して稼いだ税金を何に使っているのかを知る権利があるため、DOGEは発見した不正行為に光を当て続けるだろう」と彼は語った。

1月27日は 2025年の納税シーズンの公式開始日であり、IRS は 4月15日の締め切りまでに 1億4000万件以上の納税申告書が提出されると予想している。

DOGE が納税者データにアクセスする計画については、ワシントンポスト紙が 2月16日に初めて報じた。