米国、メキシコ国境の複数の地域に「渡航禁止」警告を発令
Epoch Times 2025/01/29
US Issues ‘Do Not Travel’ Warning for Several US–Mexico Border Areas
米国務省は、誘拐、銃撃戦、即席爆発装置(IED)の危険性が高まっているとして、米国とメキシコの国境に隣接するメキシコのいくつかの町に対して最高レベルの渡航警告を発令した。
メキシコの米国大使館と領事館が発表した速報によると、タマウリパス州の一部に「レベル4 – 渡航禁止」の勧告が出された。IEDが発見された場所として、レイノサ、リオ・ブラボー、バジェ・エルモソ、サン・フェルナンドが挙げられている。この地域はテキサス州のリオ・グランデ渓谷に接している。
この警告では、当局は「レイノサ市内および周辺で深夜から早朝にかけて銃撃戦がますます頻繁に発生していることを認識している」ことも確認した。
「1月23日、リオブラボーで IED がメキシコ政府の公用車を破壊し、乗員を負傷させた」と声明には記されている。その結果、米国政府職員は、リオブラボーとレイノサ付近を日中以外に移動しないように、また、テキサス州南部と長い国境を接するタマウリパス州の未舗装道路を避けるように命じられた。
1月27日夜に発表された速報によると、誘拐や犯罪の発生により、タマウリパス州全域で「レベル4」の渡航警報が発令されている。
「銃撃戦、殺人、武装強盗、カージャック、誘拐、強制失踪、恐喝、性的暴行などの組織犯罪行為が北部国境沿いやシウダー・ビクトリアで頻繁に発生している」と広報は述べている。
同州を旅行する米国民は、未舗装道路を避け、舗装道路を走行するよう勧告されている。
道路付近の未知の物体に触れないようにし、日中に旅行を計画し、地元メディアで最新情報を確認する必要がある。また、周囲の状況に注意し、友人や家族に自分の安全を知らせるよう勧告されている。
国務省の通知では、銃撃戦がメキシコの犯罪組織の間で起こっているのか、あるいはそれらの組織とメキシコ政府の間で起こっているのかについては詳しく述べられていない。