なっちゃん

[鯨肉初の機能性表示食品 共同船舶]という報道

(※) いやまあ別にあれなんですが、小学、中学と給食での一番人気が「クジラの竜田揚げ」だったもので、思い出しました。40年くらい前までは、クジラはポピュラーな食材でした。


鯨肉初の機能性表示食品 共同船舶

健康産業新聞 2021/11/25

共同船舶(東京都中央区)は今年10月、『凍温熟成鯨赤肉』『鯨本皮』の2商品が、鯨肉商品初の機能性表示食品として受理された。関与成分は、それぞれイミダゾールジペプチド(バレニン・アンセリン・カルノシン)とDHA。「疲労感・ストレスの軽減」「記憶力の維持」を訴求する。同社は国内最大の捕鯨業者であり、鯨肉に豊富なバレニンの研究、『クジラエキスB8』の原料供給に注力してきた。同社営業課課長代理の三平梢氏に話を聞いた。

── 届出の経緯は

当社では創業以来、民間の捕鯨会社として、調査捕鯨に注力し、美味しい鯨肉の普及に取り組んできました。ただ国内の鯨肉市場は、縮小傾向にあり、19年に日本近海での商業捕鯨再開後は、捕鯨枠が減らされたことで鯨肉の供給量、価格ともに減少しています。

このままでは、日本の鯨肉市場は失われてしまう。当社では鯨の機能性研究、新生産技術の開発を進めることで、鯨肉の評価を高めようと考えました。鯨肉には赤肉にイミダゾールジペプチド(特にバレニン)、本皮にはオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれています。これらの成分を活用した機能性表示食品が実現できないか。約5年間をかけて、研究を進めました。

── 製品の特徴は

これまでに大学との共同研究で、バレニンの抗疲労・自律神経の調整作用をはじめ、認知機能・作業効率・集中力の向上、抗うつ、免疫賦活――などの有効性が明らかとなりました。

また鯨油に含まれるDHAには記憶を維持する効果が確認されています。私たちは、独自に鯨油の摂取により脂質合成酵素FAS遺伝子の発現抑制、血中の脂質を減少させる可能性を明らかとしました。

こうした研究成果を基に、昨春から機能性表示食品の届出準備を開始。本年10月に『凍温熟成鯨赤肉』『鯨本皮』の2商品が無事に受理されました。

── 今後の展開は

当面は、自社のオンラインサイトで販売していきます。私たちの仕事は、事業者向けの卸業がメインとなりますので、2商品の売上・出荷目標などはありません。今回の届出をモデルとして、お客様の届出をサポートすること、鯨のブランディングにより販促支援につながればと、考えております。

現在、バレニンの筋力向上効果、鯨油の脂質代謝改善について臨床を進めており、来年1月には研究報告する予定です。今回受理された疲労感軽減、記憶力維持以外の研究データの活用、缶詰やプロテインなど加工食品分野での届出についても今後、検討していきます。