埼玉県での児童生徒の自殺者数が過去最多

 

(※) 全国的なんでしょうね…。


<新型コロナ>児童生徒の自殺者数が過去最多 臨時休校などで心に不調か…埼玉県が調査、不登校も最多に

埼玉新聞 2021/11/16

埼玉県教育局は15日、県内の公立学校で、2020年度は小中学校の不登校(30日以上欠席)の児童生徒数が前年度比659人増の8934人となり、1991年の調査開始以来、最多になったと発表した。

新型コロナウイルスの感染回避を理由にした小中学校の児童生徒数は1208人に上る。不登校の要因は「無気力、不安」が最も多く、同局生徒指導課は「新型コロナウイルスの影響で臨時休校や分散登校など制限が多かった。児童生徒の意欲が湧きにくい状況だった可能性も考えられる」と分析した。

調査は問題行動の未然防止やいじめの早期発見、対応を目的とし、県内の公立小中学校、高校と特別支援学校計1433校で実施。対象となった児童生徒数は66万4904人。

調査によると、30日以上欠席した不登校の児童生徒数は小学校が2624人(前年度比503人増)、中学校が6310人(同156人増)、高校が1707人(同472人減)だった。

最も多かった要因はいずれも「無気力、不安」で、割合は小学校51・4%(同9・4ポイント増)、中学校51・0%(同8・1ポイント増)、高校31・1%(同2・0ポイント減)だった。

このほか、新型コロナの感染回避を理由に30日以上欠席した児童生徒は、小学校が886人、中学校が322人、高校が154人だった。

同課は不登校の児童生徒への対応について、「適切な学習支援を行うとともに、未然防止、早期対応ができるよう、各校のスクールカウンセラーやソーシャルワーカーと連携する」と話した。

自殺者数は21人で前年度から6人増加し、94年の調査開始以来過去最多だった。中学校は3人(同2人減)、高校は18人(同8人増)で、小学校は自殺者はいなかった。同課は「精神的に不安定だったという要因が多かった。

心の不調を早期発見、対応できるよう、メンタルヘルスリテラシーの取り組みをさらに充実させる」との考えを示す。

いじめの認知件数は2万6022件(同3121件増)で、いじめの内容は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句など」が1万5599件で一番多く、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり蹴られる」が5535件、「仲間外れ、集団による無視」が2821件と続いた。

小中高校における暴力行為は3925件(同676件減)。高校における中途退学は971人(同362人減)で、在籍者に占める割合は0・8%だった。