コロナがヒトDNAとテロメアに損傷を与えていることが米国バーモント大学の研究で見出される

[論文]SARS-CoV-2 triggers DNA damage response in Vero E6 cells
SARS-CoV-2 は VeroE6 細胞で DNA 損傷応答を引き起こす

その紹介記事です。


 

バーモント大学の科学者は、SARS-CoV-2がヒトDNAとテロメアに損傷を与えてロングCOVID問題を引き起こす能力を持つことを確認した

University Of Vermont Scientists Confirms That SARS-CoV-2 Has Ability To Damage Human DNA And Telomeres Causing Long COVID Issues
thailandmedical.news 20201/09/14

米国バーモント大学の科学者とデューク大学医学部の研究者たちにより、SARS-CoV-2コロナウイルスが人間の宿主のDNAとテロメアに損傷を引き起こす可能性があることが新しい研究で確認された。

この研究結果は、長期的な病状に関して憂慮すべき意味を持ち、また、いくつかのロングCOVID症状の理由を助ける。

研究チームは、SARS-CoV-2 感染がアフリカのサルの腎臓細胞(Vero E6)で DNA 損傷応答(DDR)を引き起こす可能性があることを報告している。

チームは、感染細胞における Ataxia telangiectasia および Rad3 関連タンパク質(ATR)の転写アップレギュレーションを観察した。

さらに、研究チームは、ATR DNA 損傷応答の下流エフェクターである CHK1 および H2AX のリン酸化の増強も観察した。驚くべきことに、SARS-CoV-2 感染は、 TRF2 シェルテリン-タンパク質複合体の発現を低下させ、感染した VeroE6 細胞のテロメア長を減少させた。

この研究結果は、SARS-CoV-2 が免疫病原性免疫応答を誘発することを超えてヒト宿主細胞に病理学的結果をもたらす可能性があることを示唆している。