アメリカのデフォルトの確率が年初から300%上昇したという報告書

 


債務不履行の確率は年初から300%上昇:報告書

Epoch Times 2023/03/04

Probability of Debt Default Has Risen 300 Percent Since Start of Year: Report

アメリカの債務不履行の確率が、年初から 300% 上昇している。

アメリカの金融サービスプロバイダーである MSCI の最近の報告書は、米国の債務不履行の可能性が、1 月初めの 3.3% から先週の時点で 11.3% に急上昇したと警告した。

その上で、アメリカ議会は今後数か月で災害を回避するために、歳出法案を可決しなければならないと述べた 。

MSCI は、「暗黙の債務不履行確率は、2013 年の債務上限に関する議論以来見られなかったレベルまで上昇している」と報告している。

連邦政府は 1月19日に 319億ドル (約 4兆3000億円)の債務上限に達し、米国財務省は債務不履行の可能性を回避するために、6月まで政府の運営資金を維持するために特別な措置を講じることを余儀なくされた。

分裂している議会はこれまでのところ、連邦政府の債務不履行を回避するための歳出法案を可決することに同意しておらず、一部の投資家たちは、クレジット・デフォルト・スワップ (CDS)の取引活動の増加に基づいて不安を感じている。

「1 月中旬以降、米国の CDSの活動が非常に顕著に増加している」と報告書は述べる。

CDSは、発行体が予定された債務の支払いを行わないことに対する一種の保険だ。CDSは、2008年に住宅市場に賭けて成功した一部の投資家たちによって使用された。

債務の支払いが滞ると、CDS に対する保護の支払いがトリガーされる。