「ワクチンニュース」カテゴリーアーカイブ

荒川央さんの最新note記事:「mRNAコロナワクチンは胎盤を透過し、胎児に抗体を産生させる」

以下にあります。

モデルナmRNAコロナワクチンは胎盤を透過し、胎児に抗体を産生させる: Molecular Therapy Nucleic Acidsに掲載された論文から

この「胎盤の通過」については、In Deep でも、1年くらい前に書いたことがあります。

mRNAワクチンが「胎盤関門を通過」して胎児の全身に循環する能力を初めて実証した査読済み論文から思い出す「接種キャンペーン前」のいろいろ
In Deep 2024年2月20日

胎盤には、「胎児を異物から守るバリア」である胎盤関門というものがあるのですが、そこを突破するのです。

胎盤関門とは以下のようなものです。

> この薄い壁は胎盤関門と呼ばれ、水や酸素、二酸化炭素、アミノ酸、グルコース、無機塩などの低分子物質、ホルモン、免疫グロブリンのIgGなどは通過することができますが、母体のタンパク質やウイルス、細菌は通過できない仕組みになっています。これは、胎児を守る重要な仕組みになります。 kango-roo.com

脂質ナノ粒子は、この胎児の保護を突破してしまうということになります。

しかも、脂質ナノ粒子は、脳を異物から守っている血液脳関門も突破はますので(参考記事)、胎盤を通過すると、そのまま胎児の「脳」にまで達する可能性があります。




「日本の百日ぜき症例数が急増という報道

2024年は、ヨーロッパなどでものすごかったです。以下は、英国とフィンランドの 2024年までの子どもの百日ぜきの推移のグラフです。

2015年〜2024年の英国の百日咳の症例数の推移

In Deep

フィンランドの2015年〜2024年の年代別の百日ぜき患者の推移

BDW





「百日ぜき」急増 今年すでに4100人、去年の患者数上回る

毎日新聞 2025/04/01

激しいせきを伴う気道感染症の「百日ぜき」について、国立感染症研究所などが統合して1日に発足した国立健康危機管理研究機構は同日、3月23日までの1週間で全国の医療機関から458人の患者が報告されたとの速報値を公表した。

今年に入ってからの累積は4100人で、すでに昨年1年間の累計4054人を超えた。都道府県別では大阪府が最も多く、336人。東京都が299人、新潟県が258人で続いた。

百日ぜきは子どもの感染が中心で、特に乳児では重症化し、肺炎や脳症を引き起こすことがある。厚生労働省は、ワクチン接種が予防に有効としている。




偶然知った「日本のジフテリア予防接種の大惨事」

ナイジェリアのラゴス州という場所で、「ジフテリアが発生した」という報道を見ました。

これ自体は、確定症例 10件というもので、今のところ深刻な事例ではないのですが、ジフテリアのことを調べているうちに、

京都・島根ジフテリア予防接種事件

という出来事を知りました。

以下のようなものです。

京都・島根ジフテリア予防接種事件とは、1948年に京都府と島根県で起こったジフテリアの予防接種における医療事故である。

日本における第二次世界大戦後最初の薬害事件であり、死者数は乳幼児を中心に83名または84名、副反応による被害者数は八百数十人から千人以上にも上った世界最大の予防接種事故である。

…1948年11月4日から、予防接種法に基づき京都では約10万人に接種され、うち606名が発症し、68名が死亡した。

…多くの後遺症患者も発生したとされるが、追跡調査は実施されていないので全体の数は不明である。

こんなことがあったのですね。




ロシア各地で「高熱や吐血などの重篤な症状を引き起こす正体不明のウイルス」が流行





ロシア、謎のウイルスと闘う、重症呼吸器疾患患者が急増

turkiyetoday.com 2025/03/30

Russia battles mysterious virus as severe respiratory cases surge


自宅で補助呼吸治療を受けている女性。

地元メディアの報道によると、高熱や喀血などの重篤な症状を引き起こす正体不明のウイルスがロシア各地で発生している。

ロシア保健当局はまだウイルスの起源や範囲を確認していないが、感染者数や入院者数に関する公式データがないため、国民の懸念が高まっている。

患者らは当初、脱力感や体の痛みなど一般的なインフルエンザのような症状を訴えていたが、3日目か 4日目には症状がかなり悪化し、発熱は 39度に達し、血の混じった咳が続くようになった。

ある患者は、インフルエンザと新型コロナウイルスの検査で陰性だったにもかかわらず、発症から 5日以内に血を吐くまでに症状が悪化したと明かした。

医師らは複数の症例で同様の症状に気付いているが、正確な病原体を特定していない。

医療当局はこれらの症例を急性上気道感染症(ARVI)に分類しているが、症状が悪化しやすいため救急サービスが呼び出されることが多いという。

この病気は、昨年末にロシアで入院の原因となった細菌感染症であるマイコプラズマ肺炎に関連しているのではないかという憶測が浮上しているが、この説はまだ確認されていない。

現在、新たな公衆衛生対策は導入されておらず、保健当局は地域封鎖や学校閉鎖を課していない。

しかし、医師らは重篤な症状のある患者に対し、直ちに医師の診察を受けるよう促している。

ロシア保健省はこのウイルスの感染拡大についてまだ正式な声明を出していない。




アメリカ政府が、パンデミックのための改良型ワクチンや新ワクチンへの資金提供を停止





アメリカ国立衛生研究所は「パンデミックは終わった」と言いながら COVID-19研究を削減し始める

Science 2025/03/25

Saying ‘pandemic is over,’ NIH starts cutting COVID-19 research

助成金の打ち切りによりワクチンの改善と将来のパンデミックの予防に関する研究が停止


2021年、シアトルのCOVID-19ワクチン接種会場。

ホワイトハウスは研究資金削減の新たなターゲットを定めているようだ。

それは、ドナルド・トランプ大統領と彼の任命した人たちが予算の無駄だと判断した COVID-19 関連の助成金だ。

サイエンス誌は、国立アレルギー感染症研究所(NIAID)が授与した 29件の助成金の主任研究者に昨夜(3月24日)、助成金打ち切り通知書が送られたことを知った。

この中には、将来のパンデミックを防ぐための抗ウイルス薬の提供を目指すプログラムの一部だった 9件の助成金も含まれている

通知書には以下のように記されていた。

「パンデミックの終息により、COVID 関連の助成金を打ち切る理由が生まれた」

「これらの助成金は、パンデミックの影響を緩和するという限定された目的のために支給された。パンデミックが終息した今、助成金は不要になった」

国立アレルギー感染症研究所に、助成金の取り消しについてコメントを求めたが、すぐには返答しなかった。

しかし、その親機関である保健福祉省(HHS)の広報担当者は、サイエンス誌に電子メールで以下の声明を送ってきた。

「 COVID-19 パンデミックは終息しており、HHSは、アメリカ人が何年も前に乗り越えた、存在しないパンデミックに対応するために、納税者の​​何十億ドルものお金を無駄にすることはもうありません」

「HHSは、慢性疾患の流行に対処し、アメリカを再び健康にするというトランプ大統領の使命を果たすプロジェクトへの資金提供を優先しています」

打ち切られた助成金には、改良型 COVID-19 ワクチンの開発や、一部のSARS-CoV-2 感染の謎の長引く後遺症であるロングコビッドへの対処に関する研究が含まれていた。

サイエンス誌は、連邦政府の資金援助を受けた 8つの血清科学研究センターのうち少なくとも 2つが廃止されたことも別途報じている。

このネットワークは、SARS-CoV-2 に対する免疫反応、人から人への感染の原因、感染者の病気の進行を促す要因を研究するために設立された。

米国立がん研究所が主催するこのプログラムは、学術研究室から病院まで 26の機関が参加し、2020年に議会が緊急予算を承認して 1億5000万ドル以上を受け取ることが承認されていた。




ベトナムで子どもの麻疹流行が壊滅的に拡大。政府は昨年以来、全国的な麻疹ワクチンキャンペーンを展開

麻疹とワクチンの効果については、In Deep のこちらの記事などにあります。

(参考記事)モロッコで麻疹の大流行が発生。2025年の感染者は2万人超、死者37人
BDW 2025年3月26日





ベトナム保健省が麻疹ワクチン50万回分を受け取る

vietnamplus.vn 2025/03/18

Ministry of Health receives 500,000 doses of measles vaccine

ベトナム保健省は、全国的な予防接種キャンペーンを支援するために、ベトナムワクチン株式会社から寄贈された麻疹ワクチン 50万回分を受け取った。

この寄付は、麻疹の症例数が増加していることから麻疹の予防接種を加速することに関する 2025年3月15日に発行された首相官邸通信第23/CD-TTg号に沿ったものだ。

保健省のグエン・ティ・リエン・フオン副大臣は、ベトナムワクチン株式会社のタイムリーで貴重な支援を称賛し、ワクチンは直ちに地方に届けられ、首相の指示に従ってキャンペーンの展開を加速することに貢献することを確認した。

2025年初頭以来、ベトナムでは麻疹の疑いのある症例が約 4万人、麻疹関連の死亡者が 5人報告されている。

南部地域での症例数が最も多く(57%)、中部地域が 19.2%、北部が 15.1%、中央高原が 8.7%を占めている。

麻疹の疑いのある症例は、主に 9か月から 15歳未満の子供で 72.7%を占め、9か月未満の子供の感染率は 15.3%だ。ほとんどの症例は、ワクチン未接種または接種不足の子供、またはワクチン接種を受けるには年齢が若すぎる子供に関係している。

保健省は昨年 9月以来、31の州で 1~ 10歳の子どもを対象に麻疹予防接種キャンペーンを展開している

同省は将来を見据え、高リスク地域を対象とした 2025年の麻疹予防計画を策定した。流行が活発な 24州の 6か月から 9か月未満の乳幼児と、指定地域の1歳から10歳の乳幼児が優先される