[香港の住宅価格は30%下落へ]という報道

 

(参考報道) サンフランシスコのオフィス賃料が40%下落 (2022/10/10)

(参考記事) …そして今、49年サイクルの「ヨベルの年」に入った可能性があることを今にして知る (In Deep 2022年10月1日)


香港の住宅価格は30%下落へ、金利上昇で市況悪化-ゴールドマン

bloomberg.co.jp 2022/10/06

ゴールドマン・サックス・グループは香港の住宅価格が昨年水準から30%下落すると予想した。急激な金利上昇で不動産市況が悪化する中、値下がり幅見通しを拡大させた。

グルプリート・シン・サヒ氏らアナリストの4日のリポートによると、住宅価格は2021年末に比べて今年15%下がり、来年さらに15%下落する見込み。従来は25年までの2年で合わせて20%の値下がりを見込んでいた。

香港銀行間取引金利(HIBOR)が予想以上のペースで上昇していることから見通しを変更したと、アナリストらは説明。3カ月物HIBORは今年、08年以来の高水準まで上昇した。

香港の金融政策は利上げを続ける米国と連動している。香港では住宅ローンの90%余りがHIBORに基づいている。

香港は世界で最も住宅取得が難しい街だが、金利上昇と住民流出、景気減速の中で稀有な値下がりとなっている。

ゴールドマンによれば、住宅価格は今年に入って既に8%下落。金利上昇の中で価格がかなり下がらなければ、住宅取得能力は24年ぶりの低水準になるとブルームバーグ・インテリジェンスが指摘している。

金利上昇は「住宅取得能力の重荷となり続け、マクロ環境または政策による支援がなければ投資家を市場から追いやり続けるだろう」とゴールドマンは分析。一般的な住宅購入者は価格が20%程度下がれば支払い能力が回復するだろうが、投資家は少なくとも35%下がるまでは市場に戻ってこないだろうと同社はみている。