デフォルトしたスリランカは「1日15時間の停電」に直面

 

(※) 以下は、5月16日におこなわれたスリランカ首相の演説からの抜粋です。大変に厳しい状況となっているようです。


次の数ヶ月間は私たちの人生の中で、最も困難な時期になるだろうとスリランカ首相は国民に知らせる

dailymirror.lk 2022/05/16

The next couple of months will be the most difficult of our lives, PM informs the nation

電気の4分の1は石油によって生成されています。

そのため、スリランカは今後、1日15時間の停電になる可能性があります。

しかし、私たちはすでにこの危機を回避するための資金を獲得しています。

また、国民にガスを供給するためには、今すぐ2,000万米ドル (26億円)を取得する必要があります。

灯油と重油の状況はさらに緊急です。

現在、中央銀行、地方銀行、民間銀行、そして、スリランカで機能している外国銀行はすべてドル不足に直面しています。

ご存知のように、私たちの持つ米ドルはわずかしかありません。

それでも、インドの支援により、こうした不利な状況にもかかわらず、昨日はディーゼル輸送を導入することに成功しました。したがって、皆さんは今日、そのディーゼルを手に入れることができます。

また、ガス輸送の支払いにも努めます。したがって、ガス不足も少し解消すると思われます。

もう一つの重大な懸念は、薬の不足です。心臓病に必要な薬や手術器具など、多くの薬が深刻に不足しています。

医薬品、医療機器、患者向け食品の供給業者への支払いは4か月間行われていません。彼らに支払うべき支払いは340億スリランカルピー (約120億円)にのぼります。

さらに、輸入された医薬品の支払いは4か月間行われていません。

その結果、製薬会社はスリランカをブラックリストに登録するための措置を講じています。

残念ながら、私たちの国の医療用品部門は、現在私たちが持っている14の必須医薬品のうちの2つの重要なアイテムさえ提供することができません。

これら2つは心臓病の治療に使用される薬と狂犬病予防ワクチンです。後者には代替治療法はありません。