米国東海岸のディーゼル備蓄は、燃料危機が近づくにつれて記録的な低水準に達した
zerohedge.com 2022/05/05
US East Coast Diesel Stockpiles Hit Record Low As Fuel Crisis Nears
新しい政府のデータによると、米国東海岸の留出物在庫が記録的な低水準に急落しているため、すでに、ディーゼル危機が間近にある可能性がある。
エネルギー情報局(EIA)の原油在庫からの毎週の石油データは、東海岸の留出油在庫が史上最低であり、わずか2240万バレルに減少していることを示している。
米国の総留出在庫は、前回の金融危機以来見られなかったレベルまで沈んでいる。
ブルームバーグによれば、この減少の理由の1つは、東海岸の製油所の能力が過去 10年間で急落し、「この地域を圧迫に対して脆弱なままにしている」ことによるという。
過去15年間で、米国東海岸の製油所の数はわずか7つに半減した。製油所の閉鎖により、この地域の石油処理能力は、2009年の1日あたり164万バレルから、1日あたり81万8,000バレルに半減した。
米国の製油所の総稼働率は、2月の96%から4月末には86%に急落した。また、米国はロシアからのエネルギー輸入を停止した。
湾岸の精製業者が米国内供給を増やすよりも ヨーロッパへの輸出を優先し、ディーゼルの価格を過去最高にしたという問題もある。
ディーゼルは、トラック、トラクター、貨物列車、および発電に使用される。この価格の高騰はインフレ圧力を悪化させるだけだ。
専門家は、「ディーゼル不足は危機レベルに近づいている」と述べている。