[子どもが感染?小児科医 まずは解熱剤用意]という報道

 

(※) 薬で熱下げちゃダメだって。治るもんも治らなくなる。

[参考記事] 熱を下げてはいけない : 感染症の治癒メカニズムが人体で発動するのは「体温が《38.5℃以上》に上がったときのみ」であることが中国科学院の研究で判明 (In Deep 2019/01/19)


子どもが感染?小児科医「不安になりすぎないで」 まずは解熱剤用意

朝日新聞 2021/12/24

新型コロナウイルスのオミクロン株の影響による第6波で、子どもの感染者数も右肩上がりに増え、「我が子が感染しているのではないか」と不安に思う保護者も多くなっている。これまで、陽性者の診察も手がけてきた小児科「クリニックばんびぃに」(東京都港区)の院長で、東京小児科医会理事の時田章史さんに話を聞いた。

時田さんのクリニックにも、年明けから感染者が急増して以降、多くの子どもの保護者から、「(子どもと)同じクラスに陽性者が出た」「保育園が臨時休園になった」など、子どもが感染していないか不安に感じて問い合わせするケースが増えているという。

現在、クリニックでは一般診察とは別の時間枠を設け、感染の疑いのある発熱者の対応をしている。このうち、PCR検査などで陽性になる未就学児の割合は、「10人に3人」程度。昨年10月以降、年末まで「0人」だったが、年始に「10人に1人」程度となってからはだんだんと増加傾向にある。

ただ、陽性となった子どもも、「かぜと見分けの付かない」症状。多いのが「のどの痛み」と「発熱」だが、ほとんどが数日で治まっているという。

時田さんは「高齢者らに比べて子どもが重症化しにくいという特徴は、オミクロン株でも今のところ変わっていないという印象。子どもが元気そうにしていれば、過度に不安になりすぎないで」と呼びかける。

だが、子ども自身に基礎疾患があったり、高度の肥満がある場合、また高齢の祖父母や基礎疾患のある家族と同居していたりする場合については、「家庭内感染を広げないためにも、感染しているかどうかを早めに見分けることが大事」と指摘する。重症化リスクのある人の早期の治療や、高齢者が対象となる経口治療薬の服用もできるようにするためだ。

一方、「感染状況が落ち着いているときであれば、無症状患者を見つけるための検査も勧めるが、今はフェーズが変わっている」とみる。感染者の急増とともに感染不安を感じる人が増え、家庭で短時間で調べられる抗原検査キットが手に入りにくくなったり、病院で実施したPCR検査の結果が判明するまでの時間がこれまで以上にかかるようになったりすることには危機感を示す。

今できる備えについては、「感染したとしても、あびるウイルスの量が少なければ症状も軽くすむ。マスクや手洗いを徹底することはなにより重要」という。「子どもが感染した場合も、解熱剤やのどの炎症を抑える薬を飲んで安静にしてもらうことが対処法になる。まずは、家庭に解熱剤を用意してもらうと安心かもしれない」と話す。

子どもが発熱している場合は、解熱剤は38度5分前後の発熱があったり、つらそうにしていて水分摂取もままならなかったりする時に使うことが目安となる。脇の下や首のあたりを冷やすこともポイントだという。