これも全然、三十代ではなく、十代のときに聴いていたものなんですけれど、今日、「都道府県の魅力度ランキングで埼玉県が初の最下位に」という報道を見まして、
「そういえば、自分は『魅力のない街』を求め続けていたなあ」
と、何となく思い出しました。
最も長く住んだ街は、東京の西荻窪という街でしたが、少なくとも私が住んでいた最初の頃は、「周辺で最も魅力のない街」でした。それが気に入って、結局、二十数年住みました。
西荻窪は、ちっちゃな魅力はさておいて、全体的な魅力はまるでない街でした。安堵できる環境でした。
40年以上前には、アル中通りなんかもあって、見ている分には心地よかったです。
その後、西荻窪も変わってしまいましたが(一般的に言う)魅力が出てくると、もう住みにくい。
ですので、まるで魅力のない現在の住居環境は気に入っています。しかも、埼玉県は魅力度ランキングで最下位になったのですから、魅力のなさを見抜く「先見の明がある」と言ってもいいと思います。
それで、突然、この「ここ、そして ここじゃない場所」という曲を思い出したのですね。
吉野大作という人は、塾の講師をやりながらバンドをやっていたと聞いていました。見てみると、この人の Wikipedia もあるのですね。
魅力のない県で脱力しながら、いろいろと思います。
吉野大作&プロスティチュート – ここ、そして ここじゃない場所(1982年)