[韓国の総人口が今年始めて減少、予想より8年早まる]という報道

 


韓国の総人口が今年始めて減少、予想より8年早まる

kedglobal.com 2021/12/10

韓国に居住する外国人を含めた韓国の総人口が今年、史上初めて減少したことが分かった。 15年間大規模な予算を投入した少子化対策が失敗した上、コロナで婚姻件数と外国人流入が減ったためと分析された。

総人口の減少は2年前には2029年頃に始まると予想されたが、その時点が8年早まった。人口減少の速度が速く、経済打撃の時期が早まり、その幅も拡大するという憂慮が高まっている。

統計庁が9日に発表した「将来人口推計:2020-2070年」によると、今年の総人口は5174万5000人と推算された。昨年の5183万6000人に比べて9万1000人(-0.18%)減少すると予測している。

出生児より死亡者が多い「人口デッドクロス」は昨年初めて発生したが、海外流入人口まで計算した総人口が減少するのは今年が初めてだ。

2年前の推計では、減少時期は2029年と予想された。統計庁は、出生率が持続的に落ちている上、コロナで外国人留学生の入国などが減ったためだと説明した。女性1人が一生産むものと予想される子供の数を意味する合計出産率は、昨年の0.84人から今年は0.82人に下がる。出生児は27万5000人から26万1000人に減る。 海外流入人口は5万8000人純減と予想された。

人口減少の速度は加速するとみられる。10年間、年平均6万人が減少し、30年は5119万9000人へと縮小する。2040年=5019万3000人、2050年=4735万9000人、2060年=4261万7000人などを経て、2070年=3765万6000人へと減少する。

2070年の総人口は1979年とほぼ同じ水準だ。人口が91年前に戻ることになる。昨年生まれた赤ん坊は満30歳になる2050年に老人と幼い子どもを含めて1人程度を扶養しなければならないことが分かった。

このような構造変化は、韓国経済の活力を大きく弱めるとみられる。仕事をしなければならない15~64歳の生産年齢人口は2020年3738万人(72.1%)から2070年1737万人(46.1%)に減少する。

この15年間、計380兆ウォン(約37兆円)をつぎ込んだ韓国の人口刺激政策は、最悪の失敗だという結論が出た。

韓国は、史上初の総人口減少と生産可能人口の急減時代に入った。これは、総生産減少から始まり、消費·投資·雇用を減らす悪循環につながり、今後数十年間、韓国の潜在成長率を押さえつける要因として作用することになる。過去の少子化対策政策を評価して足りない部分を補完し、予定された人口減少に合う体制転換が急がれると専門家たちは指摘した。