フランス政府がメルクのコロナ経口薬「モルヌピラビル」の注文をキャンセル(ただし、ファイザー治療薬は購入)

 


「ゲームチャンジャー」大きな注目浴びたコロナ飲み薬…英・仏で交錯した運命

中央日報 2021/12/23

新型コロナウイルス感染症のゲームチャンジャーになるとの評価を受けていた経口用コロナ治療薬「モルヌピラビル」がフランスと英国でそれぞれ異なる運命をたどることになった。

22日、ロイター通信によると、仏政府は米国製薬会社メルク・アンド・カンパニー(MSD)のコロナ飲み薬「モルヌピラビル」の注文をキャンセルした。オリヴィエ・ベラン保健相はBFMテレビのインタビューで「最近の研究結果が良くなかった」と明らかにした。

メルク社は先月、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用承認の決定をする前に先行公開した事前検討資料を通じて、コロナ患者の入院の可能性を低める効果を従来の50%から30%に下方修正していた。

今年10月、「モルヌピラビル」5万人分を注文したフランスは「新型コロナとの戦いで局面転換が期待できる」と評価したことがある。この日、ベラン保健相は「今回の契約解消にともなう費用はない」とし「代わりにファイザー治療薬を購入した」と明らかにした。正確な購入量は公開していないが、来年1月末までに新しい治療薬を受け取れるよう希望すると付け加えた。

一方、フランスとは違って、英国はこの日、モルヌピラビル175万人分を追加購入した。英国はモルヌピラビルとファイザー治療薬250万人分を購入したとし、計425万人分のコロナ治療薬を来年に受け取ることができると発表した。