記事に出てくる「211工程重点大学」というのは、以下のようなものです。
> 211工程は中華人民共和国教育部が1995年に定めたもので、21世紀に向けて中国の100の大学に重点的に投資していくとしたもの。
雲南大学の卒業生の就職率は一部の学部では4%未満
ntdtv.com 2025/05/08
网曝云南大学研究生就业率 有学院不到4%
中国経済が不況に陥る中、大学生の就職はますます困難になっている。今年雲南大学を卒業する大学院生の就職状況がひどいとネット上で報じられている。
雲南大学は雲南省にある唯一の211工程重点大学だ。
最近、雲南大学の2025年度大学院生の「当初の卒業先実現率」の統計図が中国本土のソーシャルメディアで拡散された。統計は今年 3月24日までのものだ。
統計データは「就職率」の高い順に並べられている。最も高い就職率はソフトウェア学部で達成され、就職率は 53.42%だった。経営管理・観光経営学部、情報学部、材料エネルギー学部も 40%以上を占めた。
さらに下を見てみると、教育学部 1つを除き、他のすべての学部は 30%を下回っている。少なくとも 10の学部が 10%を下回っている。そのうち、生態環境学部はわずか 3.83%だった。
ネットユーザーらは「非常に悲惨だ」と嘆いた。 「これは美化された数字であり、実際のデータはもっと悪いかもしれない」という意見もある。
中国本土の大学卒業生の就職率は概して偽装されていると、多くのメディアがこれまでにも報じてきた。多くの学校は卒業生に虚偽の「雇用契約書」の提出を強要し、そうでなければ卒業証書を発行しない。
中国の大学卒業生は卒業の 1年前からインターンシップや就職活動を始めることが多い。
中国本土の大学のキャンパス就職フェアは、「秋季採用」と「春季採用」の2つのシーズンに分かれている。 「秋採用」は卒業前年の秋、おおよそ 9月から 11月頃まで行われる。 「春の募集」は卒業年度の 3月から 4月までの比較的短い期間に行われる。
経済が年々衰退を続ける中、2025年の中国の大学卒業生数は過去最高の 1200万人を超え、2020年より 40%近く増加する見込みだ。
2023年4月、上海海洋大学の内部会議で発表された上海の卒業生の就職率の統計がオンラインで流出し、同年 4月11日時点で上海の大学卒業生の平均就職率は 32.80%で、そのうち学部生は 24.10%、大学院生は 40.66%だったことがわかった。
当時、一部のネットユーザーは、これはまだ「水が豊富」な統計結果だとコメントした。仕事を見つけられる人は大抵コネや親のコネに頼っていると考える人もいる。