土星で新しい衛星が128個発見され、木星を抜いて太陽系の衛星数トップに





天文学者たちが、土星を周回する新たな衛星128個を発見

Guardian 2025/03/11

Astronomers discover 128 new moons orbiting Saturn

土星には現在274個の衛星があり、太陽系の他のすべての惑星の合計のほぼ2倍に相当する。

天文学者たちは土星を周回する新たな衛星を 128個発見した。

これにより土星は太陽系の惑星の衛星数で圧倒的なリードを得た。

最近まで「衛星の王」の座は木星が握っていたが、土星には現在、合計 274個の衛星があり、他のすべての惑星の合計のほぼ 2倍だ。

この発見を行ったチームは、以前にカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡を使用して 62個の土星の衛星を特定しており、さらに衛星が存在するというかすかな兆候が見られたことから、2023年にさらなる観測を行った。

「予想通り、128個の新しい衛星を発見しました」と、台湾の台湾科学院天文学・天体物理学研究所の主任研究者のエドワード・アシュトン博士は語った。

「私たちの予測では、木星(の衛星の数)が追いつくことは決してないと思います」

現時点で、軌道が確認されている木星の衛星は 95個だ。

今回の土星についての新しい衛星の発見は、今週、国際天文学連合によって認定され、今のところ、数字と文字の羅列が割り当てられているが、最終的には、土星の衛星の慣例に従い、ガリア、ノルウェー、カナダのイヌイットの神々に基づいた名前が付けられる予定だ。