キリストが生まれた都市ベツレヘムでクリスマスの公式行事が中止に





ガザ戦争が続く中、ベツレヘムはクリスマスの公共行事を中止

zerohedge.com 2024/12/24

Bethlehem Cancels Public Christmas Celebrations Amid Ongoing Gaza War

社会状況が良ければ、キリストが生まれたヨルダン川西岸の都市ベツレヘムは、この時期、地元の人々や海外からの観光客、宗教的な巡礼者で賑わい、お祭り気分が味わえる。

しかし、このパレスチナの都市は、ガザ戦争の 2年目も、メイン広場を通る典型的な大規模なクリスマスのパレードではなく、教会内でのみ行われるはるかに控えめな祝賀行事で過ごすことになる。

また、ホリデーシーズンに町を占拠するメインの大きなライトアップされたクリスマスツリーもない。

ベツレヘム市は、人々が集まることが多い公共の祝賀行事を中止し、代わりに宗教儀式に限定すると発表した。

「ガザで続く戦争に敬意を表して、ベツレヘムのクリスマスのお祝いは 2年連続で厳粛かつ控えめなものになるだろう」とタイム誌は報じている。

マンガー広場には巨大なクリスマスツリーは飾られず、賑やかなマーチングバンドも演奏されず、公共のライトもきらめかず、公共の装飾や展示もほとんど行われない

この街にはパレスチナの伝統的な手工芸品を扱う 100以上の店舗と 450の工房がある。

だが、クリスマスのわずか 1週間前、街が観光客で溢れかえるはずの時期に、マンガー広場はコーヒーや紅茶を売る地元の人たちを除いてほとんど人がいなかった。

広場のメインストリートにある 8軒の店舗のうち、営業しているのは 2軒だけだった。

20 世紀前半には、この町はほぼ完全にパレスチナ系キリスト教徒の町であり、主に東方正教会の信者が住んでいたが、現在ではこの人口は相当な少数派にまで減少している。

イスラム教徒の人口増加と、ベツレヘムがほぼ完全にイスラエルのユダヤ人入植地に囲まれているという事実により、アラビア語を話すキリスト教徒がより良い経済的機会を求めて着実に国外へ脱出する事態が引き起こされている。