ポーランドで豪雨によりダムが決壊、該当地域の4万人以上に避難命令





ポーランドのトポラダムが決壊、ニサ町長が4万人以上に避難命令

watchers.news 2024/09/17

Topola dam collapses in Poland, Nysa town mayor issues evacuation orders for over 40 000 people

ポーランドのニサ郡パチュクフにあるトポラダムが 2024年9月16日月曜日に決壊し、大量の水が近くのコジレノ村に流れ込んだ。同日、ニサ市の堤防も決壊し、市長は 44,000人近くに対して避難命令を出した。

ニサ県パチュクフ市のトポラダムが月曜日に決壊し、近くのコジエルノ村に水が流れ込んだ。インターネット上で公開されている決壊の様子をとらえた画像には、破口から大量の水が流れ出ている様子が映っている。地元当局によると、近くの町や村の多くで避難が必要になるという。

トポラダムの下流では、9月15日日曜日にニサ市近くの堤防が決壊し、洪水が市内に流れ込み始めたため、市長は約44,000人に対して避難命令を発令した。

洪水により家屋が破壊されるなど甚大な被害が発生し、この都市では過去20年間で最悪の洪水となった。

町の住人であるシーマンさんは被害について「市にとって損失は想像を絶するものだ」と語り、さらに洪水でいくつかの橋が破壊され、道路のアスファルトが剥がれ落ち、町には修復する資金がないと指摘した。

シーマンさんの父親は、生涯で「世紀の洪水」と呼ばれた1997年の洪水を含めて3回の洪水を経験したが、今回の洪水がこれまでで最悪だと語った。

現在、地元当局はニサの堤防の修復に取り組んでいる。

ポーランドは、特に南西部で深刻な洪水に見舞われている。ドナルド・トゥスク首相は、ポーランドとチェコの国境に近いクウォツコ地域で溺死による最初の死者が出たことを確認した。

この地域では約 1,600人が避難しており、救助活動が続いている。地元メディアの報道によると、死者数は 5人となっている。