中国で犯罪組織が4,000体以上の死体を盗む – メディア
RT 2024/08/09
Criminal network stole over 4,000 corpses in China – media
報道によると、犯人らは遺体から骨移植などの生体材料を製造したとされている。
著名な刑事弁護士によると、中国の検察当局は、火葬場や医療研究所から数千体の遺体を盗み出し、生体材料の製造に使用したとされる犯罪ネットワークを捜査していると報じられている。
8月8日にソーシャルメディアで事件の詳細を公開した易勝華氏は、中国北部山西省の省都太原市の警察が、山西阿爾瑞生物材料という会社が複数の省から違法に死体を購入し、それを使って同種骨移植や歯移植を行っていたという疑惑を捜査していると主張している。
ニューズウィーク誌によると、この事件には山西阿爾瑞生物材料社と四川恒普科技社の所有者と経営者も関与していると報じられている。
骨移植は、重度の骨折などの損傷を修復するために医療業界で一般的に使用されている。
同種骨移植、または同種移植は、通常、患者の骨密度が自家移植に十分な量に達していない場合に使用される。このような場合、必要な骨は、股関節置換術などの手術を受ける同意した患者から、またはドナーの同意も必要となる死体から採取される。
易氏が公開した文書によると、複数の政府系企業が関与していたとされるこの犯罪組織は 10年以上活動しており、この期間に計画から 5,300万ドル(約 777億円)の収益を上げていたという。文書には、中国警察が 18トン以上の骨と 3万4,000点以上の半製品や完成品を押収したと記されている。
また、この事件で拘留された 75人の容疑者のうち、山西阿爾瑞生物材料のゼネラルマネージャーだった蘇という姓の人物が、雲南省、長清省、貴州省、四川省の火葬場から 4,000体以上の遺体を盗んだことを自白したとも報じられている。
太原検察庁の広報担当者はサウスチャイナ・モーニング・ポストに対し、検察当局は確かに犯罪組織が「死体を盗んで転売して利益を得ている」という疑惑を捜査中であることを認めた。しかし、同広報担当者は事件についてそれ以上の詳細は明かさず、捜査は「かなり複雑」であり、まだ時間が必要だと説明した。