世界自然遺産の白神山地の象徴的存在だったブナの巨木が「枯れ死」





世界遺産・白神山地のシンボルが枯死 ブナの巨木「マザーツリー」

朝日新聞 DIGITAL 2024/05/27


枯死が確認されたマザーツリー(左)。右は、2018年に台風の影響を受ける以前のマザーツリー。

ユネスコの世界自然遺産・白神山地で、白神の象徴的存在として親しまれてきた青森県西目屋村の津軽峠近くのブナの巨木「マザーツリー」が枯れ死んだ。2018年の台風で幹が折れて以降、樹勢の衰えが目立ち、今春は芽吹きがなかった。

樹木医が枯死と診断し、東北森林管理局津軽森林管理署が27日に発表した。

マザーツリーは、白神ライン(県道28号)の津軽峠近くにある推定樹齢400年のブナ。高さ約15メートル、幹回り4.65メートルあり、白神のシンボルとして人気の観光スポットだった。

倒木の可能性があり、同管理署は津軽峠からマザーツリー手前までを通行止めにした。マザーツリーや展望所へは、立ち入りできない状況となっている。