人気の減量薬オゼンピック等に「自殺念慮」などの副作用の可能性があることをFDAが調査

 

オゼンピックなどの減量薬の正式名は、「セマグルチド」というものですが、以下の記事で、アメリカで様々な問題が起きていることを取り上げています。

(記事)米国毒物管理センターに、減量薬セマグルチドの過剰摂取に関する電話が 1500%近く急増
BDW 2024年1月2日

また、最近、処方薬の多くに「自殺念慮を引き起こす副作用がある」ことがわかってきています。以下の記事の後半に一覧を載せています。日本でも処方されている薬ばかりです。

(記事)120種以上の「普通の」処方薬に「自殺念慮を引き起こす副作用がある」ことがアメリカ薬剤師協会の報告で明らかに
In Deep 2023年7月9日


FDA、減量薬の副作用の可能性として脱毛症と自殺念慮の報告を調査

Epoch Times 2024/01/04

FDA Investigating Reports of Alopecia and Suicidal Ideation as Possible Weight-Loss Drug Side Effects

米国食品医薬品局(FDA)は、自殺念慮、脱毛、誤嚥を含む 3つの潜在的な健康上の問題または副作用が、オゼンピック、ウィゴビー、マンジャロなどの人気のあるセマグルチドとチルゼパチドの減量薬に関連しているかどうかを調査している。

この調査は 1月2日に当局の四半期報告書で明らかにされ、FDA が副作用疑惑の報告と規制措置の必要性を調査していることが明らかになった。

FDA の有害事象報告システム (FAERS) パブリック・ダッシュボードによると、2018 年以降、FDA はオゼンピックを服用している患者からの有害事象の報告を 16,854件受けている。

このうち、108件が自殺念慮の報告、9件が自殺未遂、6件が自殺既遂であった。自殺念慮に関する報告は 15 件が、マンジャロユーザーから報告され、ウィゴビーのユーザーからは 14 件が報告された。

FDAの調査では、全部で 13種類のグルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬が調査されており、これらはオゼンピック、マンジャロ、ウィゴビーと同様、潜在的な自殺念慮と関連している。FDA の有害事象報告システム記録によると、セマグルチドとチルゼパチドによる自殺または自殺念慮の報告は 2023年9月までに合計 200件を超えている

FDA の最新の行動は、他の世界的な医療コミュニティと一致している。2023年7月、欧州医療機関は自殺念慮と自傷行為に関する150件の報告を受けて、GLP-1受容体作動薬のリスクに関するデータの検討を開始した。

FDAは、自殺念慮に加えて、糖尿病や慢性的な体重問題の管理に広く使用されているこれらの種類の薬剤が、突然の脱毛や誤嚥、あるいは食べ物や水を飲み込む代わりに気管に吸い込むことにつながるかどうかも調査する予定だ。