ロックプロデューサーの最後の砦、スティーヴ・アルビニ氏が心臓発作により61歳で死去

 

ご紹介するのは、ローリング・ストーン誌の記事ですが…30年以上前ですか、当時同じ仕事場にいた友人が、このスティーヴ・アルビニ氏のバンド「ビッグ・ブラック」が好きで、よく曲を流しながら仕事していました。最も攻撃的な音を作り出す人たちのひとりでした。

当時すでに世界的な人気を誇っていたニルヴァーナの3枚目のアルバムをプロデュースしたことで知られていますが、英語版 Wikipedia には以下のように書かれています。

> レコード会社の言いなりになっているニルヴァーナを「私が取引している雑魚バンドと同じような人間」と認識し、彼らを気の毒に思ってこの仕事を引き受けた。

 それにしても、この1年2年、P.I.L. のキース・レヴィンさん、ザ・ポップグループのマーク・スチュワートさんなど、十代の時によく聴いていた方々が、みんな六十代そこそこで亡くなっていきます。ご時世ですから、仕方ないとはいえ。


スティーヴ・アルビニが61歳で死去 ニルヴァーナらを手がけた伝説的名手

Rolling Stone Japan 2024/05/09

レコーディング・エンジニア/プロデューサーとしても著名な音楽家、スティーヴ・アルビニ(Steve Albini)が死去。彼が経営するエレクトリカル・オーディオ・レコーディングのスタッフに米ローリング・ストーン誌が確認したところ、5月7日の夜に心臓発作で亡くなったという。享年61。

アルビニは1962年7月22日、米カリフォルニア州パサデナ生まれ。

ビッグ・ブラックやシェラックといった自身のバンドを率いつつ、ニルヴァーナ『In Utero』、ピクシーズ『Surfer Rosa』、PJハーヴェイ『Rid of Me』など80年代後期以降のオルタナティヴ・ロック重要作に多く貢献した。

アナログの一発録りスタイルで知られ、多くのミュージシャンから愛されてきた。

ZENI GEVA、メルト・バナナ、54-71、BORIS、MONO、GEZAN、CRYAMY など日本のミュージシャンの作品にも携わっている。

近年はポーカーの腕前でも注目され、世界大会で2度優勝。

シェラックは10年ぶりのニュー・アルバム『To All Trains』を1週間後の5月17日リリース予定で、このあとにツアーも控えていた。

「僕は目が覚めたらレコードを作り、寝て起きたらレコードを作る、そんな毎日を過ごしてきた」アルビニは2014年、ローリングストーン誌のインタビューでそう語っている。自分にとっては普通のことなんだ。 他にもっと楽な生き方があるのかわからないけど、僕はしっかりこなしている。だからバッチリなんだ」。