アメリカ政府が「全米の水道システムに対するサイバー攻撃」を警告

 


米国、全米の水道システムに対するサイバー攻撃を警告

Bloomberg 2024/03/20

US Warns of Cyberattacks Against Water Systems Throughout Nation

バイデン政権は、イランと中国の政府と関係のあるハッカーによる脅威が続いているとして、水道システムに対するサイバー攻撃に警戒するよう各州に警告した。

「サイバー攻撃によるシステムの無効化により、全米の上下水道システムが打撃を受けている」と環境保護庁長官マイケル・レーガン氏と国家安全保障担当補佐官ジェイク・サリバン氏は 3月20日に公開された知事宛ての書簡の中で述べた。

「これらの攻撃は、清潔で安全な飲料水という重要なライフラインを混乱させ、影響を受ける地域社会に多大なコストを課す可能性がある」

イラン政府イスラム革命防衛隊に所属するハッカーらが飲料水システムを攻撃し、中国の国営組織ボルト・タイフーンが飲料水やその他の重要インフラシステムの情報技術を侵害したと書簡は警告した。

「連邦政府省庁は、地政学的な緊張や軍事紛争が発生した場合に、ボルト・タイフーンの攻撃者たちが重要インフラの運用を混乱させるために事前に配置していることを高い確信を持って評価している」と書簡は述べている。

水道システムは米国のインフラの中でも特に脆弱な部分であり、脆弱な管理、不十分な資金、人員不足を抱えている。

11月下旬、イランの支援を受けたハッカー集団が、米国の上下水道業界で一般的に使用されているイスラエル製のデジタル制御装置を攻撃し、複数の州にわたる複数の組織に影響を与えたとブルームバーグ・ニュースが以前報じた。

これらの事件は水質や水供給に影響を与えなかったが、水供給を保護する最善の方法をめぐって米国政府と地方水道協会の間で物議を醸した協議が浮き彫りになった。