フランス:全羽が鳥インフルワクチン接種を受けたアヒル農場で鳥インフルエンザが発生

 


フランス、ワクチン接種を受けたアヒル農場で鳥インフルエンザを検出

yahoo! news 2024/01/04

France detects bird flu on vaccinated ducks farm

フランス農務省は、同国西部ヴァンデ地方のアヒル農場で鳥インフルエンザが検出されたとウェブサイトで発表した。フランスが昨年ウイルスのワクチン接種を開始して以来、このような発生は初めてだという。

ヴァンデ県は、ノートルダム・ド・リエの町にある 8,700羽のアヒルを飼育する農場で、高病原性鳥インフルエンザが検出されたと 1月2日、発表した。全羽がワクチン接種を受けていたという。

鳥インフルエンザは渡り鳥によって運ばれ、農場間で伝染する可能性があり、近年世界中で鳥の群れを荒らし、供給を混乱させ、食料価格を押し上げ、人への感染リスクへの懸念を高めている。

フランスは自国を守るため、昨年10月初旬にワクチン接種キャンペーンを開始し、症状を示さずに簡単にウイルスを感染させる可能性があるアヒルのみを対象とした。

ワクチンは鳥の感染を完全に防ぐものではなく、感染の拡大を抑え、大規模な予防的殺処分を避けることを目的としている。これは、標準的なバイオセキュリティおよび管理対策に加えて行われている。

フランスは、鳥インフルエンザのワクチンを家禽に接種した最初の大手輸出国であり、ウイルスが気付かれずに広がる可能性を懸念する国々からの貿易障壁を乗り越えている。

フランスは先月、鳥インフルエンザの新たな症例が検出されたことを受けて、鳥インフルエンザのリスクレベルを「中程度」から「高」に引き上げており、伝染性の高いウイルスの蔓延を阻止するために養鶏場は鳥を屋内に留めることを余儀なくされていた。

農務省はウェブサイトで、11月27日以降、フランスでこれまでに 7件の鳥インフルエンザの発生が確認されており、そのうち 5件は七面鳥、1件は産卵鶏、1件はアヒルで発生したと発表した。