北海道で赤いオーロラが観測される

 

(参考記事)ロシアと中国で「赤いオーロラ」が観測される
BDW 2023年12月2日


北海道でオーロラ観測、夜空赤く染める 2日前の太陽フレア影響

毎日新聞 2023/12/02

北海道美幌町などで1日夜、赤いオーロラが観測された。肉眼でも見えるほどの鮮やかさで、北の夜空を幻想的に染めた。

日本時間11月29日午前に太陽の表面で発生したフレア(爆発)の影響とみられる。太陽から放出されたプラズマが約2日半かけて地球に到達し、地磁気と衝突。磁気嵐を発生させるとともに、大気とぶつかって上空で発光現象を起こした。

オーロラは緑色のイメージがあるが、国立極地研究所の片岡龍峰准教授(宇宙空間物理学)によると、オーロラの高い部分に当たる高度約250~400キロは赤い。北海道のような低緯度の地域からは、水平線上にその高い部分だけが見えるため、赤いオーロラになるという。

片岡准教授は「北海道でオーロラが肉眼で見えるのは珍しい。磁気嵐の規模は決して大きくないのに、これだけ見えたことが非常に興味深い」と話した。

国内では2015年に3回、北海道の陸別町や名寄市などでオーロラが観測されている。