米国が「民間用銃器と弾薬の輸出」を90日間停止。理由は不明

 


米国、ほとんどの民間用銃器の輸出を90日間停止

reuters.com 2023/10/28

US halts exports of most civilian firearms for 90 days

米国は国家安全保障と外交政策上の利益を理由に、すべての非政府ユーザーを対象としたほとんどの民間用銃器と弾薬の輸出許可の発行を 90日間停止したと商務省は 27日に発表した。

商務省は、散弾銃や光学照準器も含まれる一時停止の詳細については明らかにしなかったが、緊急の見直しにより「地域の不安定化を助長したり、人権を侵害したり、犯罪を煽る団体や活動に銃器が転用されるリスク」を評価すると述べた。

商務省はウェブサイトへの掲載以外のコメントは控えた。

ワシントンの法律事務所リーブス・アンド・ドーラの輸出管理と銃器を専門とする弁護士、ジョハンナ・リーブス氏によると、今回の停止措置は米国の銃器店で購入できる銃と弾薬のほとんどが対象となるという。

リーブス氏は、商務省がこのような抜本的な行動を取ることはこれまで見たことがないと語った。「確かに各国には個別の政策があるが、これに類するものはない」と言う。

ウクライナとイスラエル、その他一部の緊密な同盟国に対する輸出許可は、輸出の一時停止から免除される。

スターム・ルガー・アンド・カンパニー社、スミス・アンド・ウェッソン・ブランズ社、ビスタ・アウトドア社など銃器を販売する米国企業は、この輸出禁止の影響を受ける可能性がある。

海外の顧客には、銃器を販売する代理店や店舗が含まれる。

輸出業者は一時停止中もライセンス・リクエストを送信し続けることができるが、一時停止が解除されるまでライセンス・リクエストは「保留」される。

商務省は、この一時停止は、以前に発行された輸出許可には影響しないと述べた。