「ここから良くなることは考えにくい」連日の“危険な暑さ”で水稲作況は「やや不良」新潟県三条市
BSN 新潟放送 2023/08/31
“危険な”暑さが続き農作物への影響が懸念される中、新潟県三条市では間もなく収穫を控える「コシヒカリ」の作況調査が行われました。
農業委員会による6段評価では3段目の「やや不良」と判定され、高温障害を原因とする品質低下が現実のものとなりそうです。
三条市では毎年この時期になると、農業委員会による作況調査が行われています。
31日には三条市の栄地域や下田地域の4つの田んぼをまわりました。
「あーやっぱり白いな。あんまりだな。雨少なかったしな…」
通常、この時期のもみは半透明だということですが、白くなっているものが確認されました。連日続く猛暑が原因です。
「三条市も猛暑続きで雨降らなかったしな…。下からも上からも水が必要」
このあたりは田んぼに引く水の量は足りているということですが、雨が降らないことで穂の部分が乾燥しすぎてもみが白くなってしまうそうです。
このままだと精米したときに米粒が白濁したり、割れたりして見た目や味の評価が下がり、出荷されない可能性もあります。
31日の調査では、6段評価の3段目にあたる「やや不良」と判定されました。
【三条市農業委員会農政対策部会 熊倉睦部会長】
「多くの稲に、猛暑による障害が見られた。穂が短いし、実の入りもバラバラなので…。この時期にもなると、ここから良くなることは考えにくい」
この地域一帯では9月中ごろから稲刈りが始まる予定ですが、猛暑による被害が懸念されます。