[焼き魚、焼きそばも危ない!?じつは食中毒のリスクがある行動]という、じゃあもう何も食うなと思わせる報道

 

食中毒なんて、いくら起きてもいいもんですわ。普通なら、お腹こわすくらいで何でもない。コワイコワイと言って衛生に過敏になると、もっと体が弱くなる。

腐ったもん食べながら慣れていくのが現世人類です。


焼き魚、焼きそばも危ない!?じつは食中毒のリスクがある行動

サンキュ! 2023/07/25

食中毒というと「腐ったものや生ものを食べたときに起こるんでしょ」「火を通してあれば大丈夫でしょ」なんて思っている人もいるかもしれません。でも、食中毒は細菌やウイルスをはじめ、化学物質や自然毒、寄生虫など、さまざまな原因によって引き起こされます。また、それらは見た目やニオイだけでは判断できないこともあります。

そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、食中毒を引き起こす意外な原因を教えてもらいました。

焼き魚を食べたら、じんましん!?

「生の魚は危ない気がするけれど、焼き魚で食中毒はないでしょう」と思うかもしれません。でも、実は加熱した魚でも食中毒が起こることがあります。

サバやマグロ、イワシ、アジ、サンマなどの赤身の魚を常温に放置すると、ヒスタミンという化学物質が生成されます。このヒスタミンを多く含む食品を食べたとき、顔面の紅潮やじんましん、頭痛、発熱といったアレルギーのような症状を引き起こすことがあります。

ヒスタミンは加熱しても死滅しません。そのため、加熱調理された焼き魚や缶詰などでもヒスタミンによる食中毒が起こる可能性があります。魚を常温に長く置いたり、冷凍や解凍を繰り返したりするのはNG。冷凍した魚を常温で解凍するのも危険です。また、鮮度の落ちた魚は食べないようにしましょう。

ちなみに、生魚で注意したいのはアニサキス食中毒で、こちらは寄生虫による食中毒です。激しい腹痛や嘔吐などを起こすことがあります。冷凍や加熱をすることで、防ぐことができます。

まさかキャンプで作った焼きそばが原因に!?

夏から秋にかけて、キャンプやバーベキューに出かけるという人も多いと思います。そこでよく作られる焼きそばや炒飯。「加熱しているし、生ものではないし、食中毒とは無縁でしょ」と思いきや、セレウス菌という食中毒菌が繁殖することがあるため、注意が必要です。

セレウス菌は自然界に広く存在し、ご飯や麺類といった穀物を使った食品での食中毒が多く聞かれます。25~35℃が菌の繁殖に適した温度とされており、一度に大量に調理した料理を食べたときに食中毒が起こるケースが多くありました。

キャンプやバーベキューなどでは焼きそばや炒飯などを大量に作って、そのまま放置し、またあとから食べようとすることがあるかもしれません。でも、それはとても危険。しかも、セレウス菌はウェルシュ菌同様に芽胞を作り、再加熱をしても死滅しません。屋外で調理したものは、できるだけ早く食べきること。また、自宅での料理も常温に置きっぱなしにせず、冷蔵庫での保管を心がけましょう。