欧州委員会がファイザー社などと新たなパンデミックに対する「3億本規模のワクチン契約」を締結

 

やれやれ。


EU、将来のパンデミックに備えファイザーなどとワクチン契約を確保

reuters.com 2023/07/01

EU secures vaccine deals with Pfizer, and others for future pandemic

欧州委員会は、将来の世界的な健康上の緊急事態に備えて、年間最大 3億2500万本のワクチンを製造する能力を確保するため、ファイザーおよび複数の欧州製薬会社と契約を締結したと 6月30日に発表した。

ロイターが最初に報じたこの協定は、mRNA、ベクターベース、タンパク質ベースのワクチンを対象としており、EUと米国に本拠を置くファイザーを含むワクチンメーカーとの間の既存の新型コロナウイルスワクチン協定とは関連しない。

欧州委員会は、欧州は将来の健康上の緊急事態に備える必要があると述べた。

同委員会は声明で、この協定により、企業は設備を最新の状態に保ち、「必要に応じて備蓄するなど」サプライチェーンを監視することで、危機への対応が確実になると述べた。

新たな公衆衛生上の緊急事態が宣言された場合、企業は「迅速に生産を開始する」だろうと同委員会は述べた。

欧州委員会は、mRNAワクチンを生産する能力を確保するために、アイルランドとベルギーにあるファイザーの工場を選択した。

タンパク質ベースのワクチンの生産能力を確保するためにスペインのレイグ・ジョフレ社とラボラトリオス・ヒプラSA社を、ベクターベースのワクチンにはオランダのビルトーベン・バイオロジカルズBV社を選択した。

ファイザーは「パンデミックへの備えと対応計画を改善することが緊急に必要であることを理解しており、将来起こり得る世界的な病気の流行への備えに向けていくつかの重要な措置を講じた」と述べたが、その措置の詳細については言及しなかった。

EUの予備容量との契約は 4年間で、最長 8年間延長される可能性があると関係者は述べた。

両社もEUも合意の財務詳細については明らかにしていない。

草案によると、世界保健機関は、現在議論されている世界的パンデミック協定の内容として、各国政府や製造業者に対し、新型コロナウイルスのパンデミック下での「壊滅的な失敗」の繰り返しを避けるため、世界機関が貧しい国に配布するための検査、ワクチン、治療法の最大 20%を確保するよう要請した。