[オーストラリアのメルボルンでマグニチュード3.8の地震、120年ぶりの規模]という報道

この「120年ぶりの規模」というのはメルボルン近郊では、ということですが、実際、オーストラリア全体でも地震は少なく、たとえば、マグニチュード6以上の地震は、記録に残るのは以下の通りです。過去100年で、3日だけです。

過去のオーストラリアのM6以上の地震

1941年1月27日 マグニチュード6.4

1988年1月22日 マグニチュード6.6 (同じ日に、M 6.3と M 6.2の地震が発生)

2016年5月20日 マグニチュード6.1

地球の記録

 

今回のこの報道の中に、

> パジャマ姿のまま「なたを持って家を飛び出した」という住民は…

とありますが、地震の際にナタは不要です。


メルボルンでM3.8の地震、120年ぶりの規模 住民驚き オーストラリア

CNN 2023/05/30

オーストラリア南東部ビクトリア州のメルボルン近郊で28日、マグニチュード(M)3.8の地震が発生した。オーストラリアは地震が少なく、メルボルンでこの規模の地震を観測したのは約120年ぶりだったが、被害はほとんどなかった。

政府機関のジオサイエンス・オーストラリアによると、M3.8の地震は現地時間の28日午後11時41分、メルボルン北西部のサンベリーで発生した。震源の深さは2キロだった。

ビクトリア州にある地震学研究所のアダム・パスカル氏は今回の地震について、メルボルンから40キロの圏内では1902年に起きたM4.5の地震以来の大きさだったとしている。

パスカル氏は「多分5~10秒の小さな揺れで目が覚めた」とツイートした。

ジオサイエンス・オーストラリアには、地震について2万1000件以上の報告が入ったという。

メルボルンから約150キロ北部のベンディゴや、南部タスマニア州のホバートでも揺れを感じた。

CNN提携局の7ニュースやスカイニュース・オーストラリアによると、メルボルンの住民は29日、地震の話でもちきりだった。

ある住民は「自分の家の隣かどこかで飛行機が墜落したみたいだった」と語り、超高層住宅の70階に住んでいるという別の住民は「ビル全体が数メートル揺れた」と証言。パジャマ姿のまま「なたを持って家を飛び出した」という住民は「私たちの古い家が崩れそうな音がした」と語った。

オーストラリアは地震が少ないものの、地殻プレートの移動による地震活動を観測することもある。2021年にビクトリア州を襲ったM5.9の地震では、震源から200キロ近く離れたメルボルンでも建物に軽度の被害が出た。