アメリカの投資資金の現金への流出が2020年以来最大に

 


投資家が現金に逃避、他の資産は資金流出-BofA

bloomberg.co.jp 2022/10/07

バンク・オブ・アメリカ(BofA)によると、10月5日までの1週間は現金資産への資金流入が2020年4月以来の高水準となった。その他の全ての資産クラスからは資金が流出した。

BofAがEPFRグローバルのデータを引用したリポートによれば、マネーマーケットファンド(MMF)には888億ドル(約12兆9000億円)が流入。債券は7週連続の流出で183億ドルが引き揚げられ、株式は33億ドルの流出だった。金は15週連続の資金流出で、これは14年1月以来最長。

マイケル・ハートネット氏率いるBofAのストラテジストは「われわれはハードランディングを見込む弱気派だ」として、リスク資産が10-12月(第4四半期)に新たな安値を付けると予想。債券相場急落とリセッション(景気後退)による企業利益と株式、社債への下押し圧力を指摘した。

株式の地域別では、米国で流出が再開。欧州は34週連続の流出で、日本は前週に続き流入となった。新興国市場は4週連続の流入。

債券では社債や新興市場債は流出、米国債は流入だった。