「子どものデジタル依存は自殺念慮リスクの上昇につながる」という研究論文

JAMA (米国医師会雑誌)に掲載された論文はこちらです。





研究:子どものデジタル依存は自殺念慮リスクの上昇につながる

naturalnews.com 2025/07/02

Study: Digital addiction among children linked to higher risk of suicidal thoughts

JAMA 誌に掲載された画期的な研究は、恐ろしい現実を明らかにした。アメリカの子どものほぼ半数がデジタル機器に依存しており、この依存により自殺願望や自殺行為が驚くほど増加している

研究者たちは、9歳から 15歳までの 4,200人以上の子どもたちを追跡調査した結果、単なるスクリーンタイムではなく、スマートフォン、ソーシャルメディア、ビデオゲームへの強迫的な使用が若者の脳の回路を再構築し、デジタルドラッグ中毒世代を生み出していることを発見した。

この調査結果は、ギャンブルマシンと同じくらい中毒性の高い製品を開発する巨大 IT 企業によって煽られた、メンタルヘルスの大惨事が、あからさまに進行していることを明らかにしている。

この研究で最も衝撃的な発見は、依存症は早期に根付くということだ。11歳までに、ほぼ 3分の1の子どもがスクリーンへの依存度が高まり、薬物乱用を彷彿とさせる行動を見せる

子どもたちは、スマートフォンから離れると苦痛を感じ、ソーシャルメディアの使用について強迫的に計画を立て、悪い結果が待っていても減らすことができないと報告している。

これは退屈しているティーンエイジャーではなく、発達中の脳を搾取するように設計されたアルゴリズムの犠牲者といえる。

過去の世代とは異なり、現代の子どもたちは規制のない実験のモルモットだ。TikTok や Instagram などのソーシャルメディアプラットフォームは、ユーザーを夢中にさせるために、エンドレススクロール、ドーパミンを誘発する通知、そしてアルゴリズムによる操作を駆使している。その結果、依存症の若者は、同年代の若者に比べて自殺念慮のリスクが 2~ 3倍も高くなる

一般的な考えとは異なり、スクリーンタイム全体が原因ではない。子どもが教育アプリに何時間も費やしても害はない。危険なのは、アプリの関わり方、つまり強迫的な使用、感情的な依存、そして現実逃避のためのスクリーンの使用だ。

本研究の主任研究者であるユンユ・シャオ博士は、精神崩壊の予測因子は、使用時間ではなく中毒性にあると強調している。シャオ氏は、「こうした若者は自殺行為や自殺念慮を報告する可能性が著しく高い」と述べた。

ビデオゲームも同様の傾向を示した。41%の子どもが強い依存を示し、ソーシャルメディアは 3分の1の子どもを巻き込んでいる。これらのプラットフォームはスロットマシンを模倣するように設計されており、神経報酬系を悪用している。

その結果は悲惨だ。うつ病、不安、攻撃性、そして最も悲劇的なのは自殺だ。自殺は現在、プレティーンの死因の第 5位となっている。