創業138年の米「デルモンテ」が破産申請





創業138年の老舗食料品店が破産申請

CNN 2025/07/02

138-year-old grocery store staple files for bankruptcy

缶詰の果物や野菜で最もよく知られている創業 138年の企業、デルモンテ・フーズ社は破産を申請し、買い手を探している。

同社は火曜日 (7月1日)遅くに、自主的に米連邦破産法第11条の適用を開始し、全資産の売却手続きを進めていると発表した。同社の製品ラインには、カレッジ・インのブロスやコンタディーナの缶詰トマトといった定番のキッチン用品に加え、主力ブランドのデルモ​​ンテ・ブランドも含まれている。

「あらゆる選択肢を徹底的に評価した結果、裁判所の監督下での売却手続きが、当社の業績回復を加速し、より強力で永続的なデルモンテ・フーズを創り上げる最も効果的な方法であると判断した」とグレッグ・ロングストリート社長兼最高経営責任者(CEO)は声明で述べた。

デルモンテは、売却プロセスの間も会社を存続させ、缶詰製造のピークシーズンを迎えても通常通りの操業を継続できるよう、新たに 9億1,250万ドル (約 1300億ドル)の資金を確保したと発表した。裁判所の文書によると、同社は 10億ドル (1400億円)から 100億ドル (1兆4000億円)と推定される負債を抱えている。

デットワイヤーのグローバル法務・再編責任者であるサラ・フォス氏によると、デルモンテは「消費者需要の減少により、余剰在庫の保管や販促費の増加による棚卸しに伴うコスト増加が発生している」と述べている。「消費者の嗜好は、保存料を多く含む缶詰食品から、より健康的な代替食品へと移行している」

デルモンテは 1886年に創業し、1907年にサンフランシスコに有名な缶詰工場を建設した。同社は、1909年までに世界最大の果物と野菜の缶詰工場を運営していたと主張している。