韓国議会、大統領がウクライナに武器を送ると金正恩との戦争のリスクがあると警告
zerohedge.com 2024/11/03
South Korean Parliament Warns President Sending Arms To Ukraine Risks War With Kim Jong Un
北朝鮮がロシアに約 1万人の兵士を派遣し、ウクライナ軍と戦う準備を整えているとの報道が続く中、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領はウクライナへの直接武器提供を検討している。
フィナンシャルタイムズは最新の報道で、この決定について「ソウルはこれまで、膨大な軍事兵器備蓄を活用するよう求める西側同盟国の要請に抵抗し、非殺傷性の援助を通じてウクライナの戦争努力に貢献することを選んできた」と指摘している。
北朝鮮に対する韓国政府の「回答」は、ウクライナに切実に必要とされている 155mm砲弾を提供することで、相手側を兵器化することかもしれない。これまでのところ、これは砲弾を米国に送るという間接的な方法でのみ実行されたとされている。
フィナンシャルタイムズによると、尹大統領は北朝鮮の派遣に対して「何もせずに座視」しないと誓った。尹氏の事務所は今週、尹大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が電話会談を行った後、韓国政府が北朝鮮軍を監視するためにウクライナに代表団を派遣する意向であることを確認したと報じている。
しかし、韓国議会で多数派を占める左派野党は、これに一貫して反対している。
民主党の院内代表であるパク・チャンデ氏は数日前、「ウクライナへの武器供与は、人々の命をチェスの駒のように扱う、非常に危険な考えだ」と宣言した。
パク氏は「韓国を遠く離れた地で北朝鮮との代理戦争に巻き込むべきではない」と続けた。同氏は、いかなる形であれ韓国の関与をエスカレートさせることは「朝鮮半島で軍事紛争を引き起こすリスクがある」と警告した。
防衛筋は、もし韓国がウクライナに砲弾を供給することを決定した場合、大きな法的、官僚的な障害が残るだろうと指摘している。
ゼレンスキー氏は最近、西側諸国の「敵」がウクライナで戦い、最終的には NATO を押し戻す枢軸を形成しているという考えを主張している。同氏はその敵をロシア、イラン、北朝鮮と特定している。