ウクライナ、首都でコロナ規制強化へ 感染者が最多更新
ロイター 2021/10/29
ウクライナは28日、首都キエフで11月1日から新型コロナウイルスワクチンの接種証明か検査の陰性証明提示を義務付けると発表した。レストランやジム、公共輸送機関などの利用時に必要になる。
保健省によると、過去24時間に確認された新規感染者は過去最多の2万6071人で、10月22日に記録した2万3780人を上回った。死者は576人だった。
リャシュコ保健相はブリーフィングで、「ウクライナは1日当たり感染者数、入院、死亡など、全ての数字においてコロナ禍開始以来最悪となっている」と述べた。
累計感染者は285万人、死者は6万6204人。
キエフのクリチコ市長は、感染増加を受けて規制を強化すると発表。「人々の健康と命を救い、患者の大量収容による医療システム崩壊を防ぐためには他の選択肢がなく、厳しい規制導入に踏み切ることにした」と説明した。
政府の委員会は28日、キエフを最も厳格な規制対象となる「レッドゾーン」に指定。11月1日以降、レストラン、ジム、買い物・娯楽施設は従業員全員がワクチンを接種していなければ営業が認められないほか、ワクチン接種または陰性の証明書を提示しない来場者の受け入れが禁止される。