アメリカの映画プロデューサー、ロジャー・コーマン氏が98歳で死去

まあ…好きな人でして。この人が手がけた映画で好きなものなどひとつもないですが、生き方が好きで。「年も年だし、いつ亡くなるのかなあ」と思っていましたけれど、98歳で大往生ということで、ひとつの時代ですね。

この人を取材した邦題「コーマン帝国」というドキュメンタリーがありまして、それは、今でも元気がない時とかはよく見るものです。以下は YouTube にある予告編ですが、いいドキュメンタリーです。ロジャー・コーマンさんは、「大衆娯楽としてのアメリカ映画」の最大の功労者です。


“B級映画の王”ロジャー・コーマンが98歳で死去、マーティン・スコセッシらを発掘

natalie.mu 2024/05/12

監督として50本以上、プロデューサーとして500本以上の映画を生み出し、“キング・オブ・Bムービー(B級映画の王)”の異名を持つロジャー・コーマンが、アメリカ現地時間の5月9日にサンタモニカの自宅で死去したとIndieWireなどが報じた。98歳だった。

1926年に米ミシガン州で生まれたコーマン。第2次世界大戦中はアメリカ海軍に従軍し、スタンフォード大学卒業から数年後には20世紀フォックスでスクリプトリーダーの仕事を経験した。

その後、1954年に初プロデュース作となる「Monster from the Ocean Floor(原題)」を手がけ、「デス・レース2000年」や、監督も担った「巨大カニ怪獣の襲撃」といったB級映画で成功を収める。

低予算映画を大量に製作する一方、コーマンは若い才能の発掘でも業界に貢献してきた。

「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」で出演した新人のジャック・ニコルソンや、のちに「羊たちの沈黙」を手がけるジョナサン・デミは、それぞれコーマンのもとで実績を重ねていく。

マーティン・スコセッシが「明日に処刑を…」でプロの監督として長編デビューを飾る機会を与えたのもコーマンだった。そのほか、ブルース・ダーン、ピーター・フォンダ、フランシス・フォード・コッポラ、ジェームズ・キャメロンらのキャリアにも深く関わっている。2009年にはアカデミー名誉賞が授与された。


(※) 上の報道にある「巨大カニ怪獣の襲撃」というのは以下のような映画ですね。主役以外の全員が、そのあたりに住む普通の素人さんです。